異空間 ページ4
「言ってる意味分からなかった？お前みたいなやつにジロジロみられると鳥肌が立つの。だから、俺のこと見ないでっていってるんだけど」
・・・・え？ちょっと待って、なんか思ってたのと違う。
あの、なんとも甘ったるい雰囲気は私の勘違いだったようだ。
綺麗な顔とその性格のギャップの激しさに、私は混乱した。
「ほらぁ〜、そんな冷たいこと言うからこの娘ショックで放心しちゃったでしょ！？」
「別に、俺のせいじゃないでしょ」
「いや、てめぇのせいだろーが」
自分の置かれている状況がまったく理解できない。
私は、混乱する頭を落ち着かせて、ゆっくりと自分の記憶を探ってみる。
確か、私はいつも通り帰宅してて、横断歩道を渡って、そしたら.....
『車に轢かれた』
その記憶はとても生々しくて、
今は特に何もないのに、体が捻じれたような感覚に襲われた。
そうだ。私はあの時、信号無視した車に轢かれたんだｯ！
だとしたら･･･
「ここは、どこ!!?」
「はい、定番のセリフいただきましたぁーっと！」
私が叫んだ言葉にかぶせるように、私の顔面を殴ったと思われる男が言葉を発した。
続いて、優しそうな男が私に話しかける。
「そうそう、まずそれを言わなくちゃね。自分の身を案じることは大切だよ？常人よりも、少し反応が遅かったかな〜」
私は彼の言葉に耳を傾けることもせず、怒鳴った。
「ねえ、ここはどこなの！？私は車に轢かれたハズなのに、ここは事故の場でもなければ病院でもない!!ここはどこ！？」
初めは気づかなかったが、よくみるととても怪しい、不可解な場所だった。
見渡す限り真っ白な空間。天井や壁もなければ、今自分が立っているはずの床さえもない。立っているという、実感が湧かない。
それはまるで、夢のなかにいるような心地だった。
私が問いを投げかけてから少し間を置いて、あの失礼極まりない(と私が思っている)男が口を開いた。
「ここは、お前らが住んでいるところとは違う、異空間。あの世と地上の中間地点といってもいいかな。察してはいると思うけど、お前は車に轢かれて死んだ。でも、天にその魂を送るには色々と不都合な点がある。だから、俺らがお前の魂をここに連れてきた」
「・・・・・はい？」
私は、特に国語が得意というわけでもなかったし、そういう世界観に興味を持ったこともない。
聞き慣れない言葉の繋がりが、またも私を混乱させた。
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蓮牙(プロフ) - 白虎さん» ｳﾜｱｧｧありがとうございます｡ﾟ( ﾟ´д`ﾟ )ﾟ｡ コメント、すっごく嬉しいです！更新、頑張らせていただきます！！ (2014年11月30日 17時) (
レス) id: ee262b519e (このIDを非表示/違反報告)
白虎(プロフ) - 面白そうですね、更新頑張って下さい！ (2014年11月30日 17時) (レス) id: 6ab0f6639c (このIDを非表示/違反報告)
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