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それからも、毎日カラ松先輩は私を迎えに来た。
けど、相変わらず南山との距離はぎくしゃくしたままだ。
そんなある朝、南山に突然話しかけられた。
「俺、卓球部に入ったんだ」
久しぶりに南山の声を聞いた気がする。
これまで毎日の様に聞いてきた声がなんだか少しぎこちなく響いた。
「そりゃあ卓球があんなに強かったもんね。三顧の礼で迎えられたってところでしょ」
「まあね。エースの先輩とダブルス組ませてもらっているよ」
よかった、いつもの調子に戻っている。
「まったく、卓球だけはできるものね」
急に南山は真剣な顔になって言う。
「自慢しに来たわけじゃないんだよ。北谷、そのエースの先輩は松野一松って名前なんだ」
あまりにも二年の先輩方にそっくりな名前に吹きだしかけた。
「松野、一松?」
そういえば他部に六つ子の一人がいるとかいないとか……。
まさか卓球部とはねえ。それも幼馴染とダブルスを組むとは。
世間も狭いものだ。
「吹奏楽部の先輩に一松先輩にそっくりな先輩がいたから。兄弟じゃないかなっておもって」
「兄弟だと思うよ、それも……」
その時だった。教室中に轟く派手な音で扉を開けてあの人がやってきたのは。
「フッ、ウィンドがオレに囁く良い朝だなmy honey」
カラ松先輩は周りがドン引いているのも気にせず、こちらに向かってきた。
本当に止めてほしい。あいかわらず変なサングラスはアヤシイし。発言イタイし。
南山は青ざめている様な驚いている様なとりあえず物凄い顔をしている。ホラー並みだ。
「あの、すみません。どちらさまですか?」
「あー、晃。your friendか?」
カラ松先輩は南山に向き直った。
「幼馴染みの南山奉太郎です」
「オレは松野カラ松だ。よろしく」
南山はその名に喰いついた。
「松野カラ松?あ、あの松野一松先輩のご兄弟ですか?」
カラ松先輩は楽しそうに笑って言う。
「一松はブラザーさ。俺が二男でアイツは四男。ちなみに俺たちは六つ子なんだ。驚いただろ?」
「マジか。北谷、そんな事をなんで教えてくれなかったんだ?」
南山がジトーっ、とした目でこちらを見る。
「言おうとした瞬間に先輩が来たからね」

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設定タグ:おそ松さん , カラ松 , 吹奏楽部   
作品ジャンル:恋愛
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霧雨こころ(プロフ) - 面白そうなのに、更新停止勿体無い。更新してください、応援しています。 (2020年7月14日 23時) (レス) id: 87155e6e69 (このIDを非表示/違反報告)
爆音トランぺッター光輝(プロフ) - シソさん» コメントありがとうございます。要望等ございましたら何なりとお申し付けください。出来る限り読み易くいい作品になるように努めます。 (2017年5月29日 21時) (レス) id: ffe92a8306 (このIDを非表示/違反報告)
シソ(プロフ) - 私はパートホルンです!(唐突)押しはチューバか…ふむ…(笑)一ページ一ページが長くて好きです!更新頑張って下さい! (2017年5月29日 21時) (レス) id: a67a13b93f (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:爆音トランぺッター光輝 | 作者ホームページ:http:  
作成日時:2017年5月11日 22時

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