…遠回りな愛情… ページ40
天井を見つめたまま語られたAの過去。
この世界にA以外誰も居ない様な空気。
「俺達がAを置いていったのは何故だと思う」
『念が使えないし、足手纏いだから…』
「違う。 誰もAを穢させたくなかった」
『…え？』
やっとクロロに視線を当て真意を問うA。
「俺達には何も無かった、与えられる事も無かった。
だからこの薄汚れた世界にある欲しい物は盗むと決めた」
幻影旅団の結成
「邪魔する奴は排除、目的の物を奪う為に手段は選ばない。 Aには…させられなかった」
別れの前夜、泣くマチとパクノダ。
これでいいのかと悩むノブナガやシャルナーク。
部屋の隅に佇むフェイタンと寝顔を見続けるフランクリン。
連れて行こうとでも言い出しそうなフィンクスとウボォーギン。
だがこれからのAの人生が幸せになるよう願い、Aと離別した。
「Aは蜘蛛が盗む最後の “ 宝 ” と決めていたが…」
もうAを俺達のものにする―――
『駄目。 私は契約を果たさなくちゃいけない』
「俺を、蜘蛛を侮ってるな。 イルミを敵に回すのは確かに骨が折れる、だが、やる」
『やめてよ…クロロを生かす為に死んだウボォーやパクの気持ちを考えて』
「そのウボォーもパクもAがあの世とやらに行くのを阻止しただろ」
『…ただの夢だって言ったじゃない』
「あの時はな。 だが俺は霊魂を信じて２人にそう願った、叶っただろ？」
Aの手を取り両手で包む。
「俺には…子供の頃からAが特別な存在だった」
祈る様に告白するクロロ。
『…私を見ても判らなかった癖に』
「大人になったAを想像出来なかった。 そういう事に俺は疎いところがある」
ふ、と笑うクロロの顔は子供の時Aだけに見せていた自然な笑み。
「Aと手を合わせる遊び、あれが俺の念能力条件になる程だぞ」
念能力はインスピレーションが大事。
本人がピンとこない事には条件として成り立たず使えない。
「強い念能力者相手じゃリスクが高いのに…Aのせいだ」
『…人のせいにするの…良く無い』
「するさ。 俺の
だったらその心も体も欲しくなる。
「この距離を拒まないなら…Aもそろそろ素直になるべきだと思わないか？」
『……でも』
「でも、は要らない」
Aの唇に
クロロの唇が重なった。
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みお(プロフ) - あー…ほんとに主様の作品大好きです…。今日一気読みしてもうほんとに好きです(？) (2022年10月2日 23時) (
レス) @page48 id: 98c132f21e (このIDを非表示/違反報告)
和花 - 絵めっちゃうまいし、とても面白いです！他の話も読みました！ゆーじさんが描く話、とても大好きです！ (2022年2月9日 14時) (レス) id: 7730c8acb7 (このIDを非表示/違反報告)
ゆーじ - メッセージありがとう〜！もう週明けになっていたとは…時間の流れが早過ぎて驚いた。遅くなってしまって本当に申し訳ないです！スミマセン…!! (2019年2月25日 1時) (レス) id: 48b034f42e (このIDを非表示/違反報告)
kaya(プロフ) - テスト前故しばらく浮上してませんでした...。気づいてなくてすみません(汗)桜の方、ちょっと覗いてみてください。更新はまだ先になります。次の更新も、楽しみにしててください！絶対ですよ！ (2019年2月22日 21時) (レス) id: 504932b45f (このIDを非表示/違反報告)
ゆーじ - kayaさん» こんな自分がkaya様を何と呼べばいいのか…!!!?か…かや…kayaさん!!もー本当にイイ子だー…ちゃんと躾されていい友達にも恵まれて素晴らしい人生歩んでいそう。勿論辛い事もあると思うけれどそれでkayaさんの才能を潰さないようにね。kayaさんの夢、叶う事願ってるよ。 (2019年2月20日 1時) (レス) id: 48b034f42e (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ゆーじ | 作成日時：2018年11月4日 5時
