12.決意 ページ12
ここで動かなきゃいつまで経ってもなんにも変わりゃしない。
そっ〜、と入り口の戸を引いた。部員の掛け声と、ボールが床に落ちる音が体育館に響いていた。
開いた扉の隙間からその様子を覗きこめば、そこには会いたかった菅原君もいて。
「わっ……」
思わず身を乗り出してしまいそうになった。
ふわり、とボールを宙へ上げた菅原君。そのボールを勢いよく打つ、旭さん。
菅原君のプレーを見るのは、これで二回目だ。
「ナイス旭〜！」
元気な菅原君の声が響く。
かっこいい。かっこよすぎる。なんであんなかっこいいんだ。
鼻血は……大丈夫出てない。あまりのかっこよさに見とれていると横から声をかけられた。
「Aさん、こんな所でどうしたの？バレー部に何か用でも？」
「清水さん……！」
「あ、もしかして……マネージャ希望とか」
「いやいや、そういうわけじゃないんだ！」
美人マネージャーである清水さん。
別件で来たと言えば少し残念そうな表情をするものだから何だか悪いことをした気持ちになった。
「あの、ちょっと……菅原君に用があって、」
「あれっ？Aちゃん？」
「！！」
私に気がついたのか、菅原君が驚いたように声をあげた。
その声に異常なまでに肩が跳ね上がる。
「えっ！誰っすかあの人！」
「まさかスガさんの……彼女……！」
「スガさん彼女いたんスか！？」
私と菅原君を交互に見て口々に言う部員達に顔が熱くなるのが分かり咄嗟に下を向いた。
そんな私を見て慌てたように菅原君が言う。
「お前らうるさい！大地、ちょっと抜けるけどいい？」
「あ、ああ、……頑張れよ、スガ」
「大地何か勘違いしてないか」
そう言うと菅原君が私の所まで駆け寄ってきた。
俯いていた顔をゆっくり上げれば、当たり前だけど天使なお顔がそこにあるわけで。
やっぱりかっこよすぎる菅原君。
「あの、菅原君……！」
「待って待って、ここじゃなんだし外出よう」
ちょいちょい、と指で外を差しながら言う菅原君に申し訳ない気持ちになりながら頷いた。
……確かに、あの場で話すのはちょっと、いやかなり気が引ける。菅原君の配慮に感謝だ。
そのまま私達は体育館から少し離れた場所に移った。
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匿名 - https://dokusyoka2narou.com/hq-osusume-dream/ (2019年9月21日 11時) (
レス) id: cfa34dfcaf (このIDを非表示/違反報告)
あゆちぇる(プロフ) - きよか。さん» 大天使スガエル様すぎます…更新頑張ってください！！！ (2019年3月13日 1時) (レス) id: 81dee54c5a (このIDを非表示/違反報告)
きよか。(プロフ) - カツ丼がたBさん» 大天使スガエル様です＼(^o^)／菅原さんほんと可愛くて大好きです♪ (2019年3月12日 19時) (レス) id: 73661a568b (このIDを非表示/違反報告)
きよか。(プロフ) - あゆちぇるさん» ほんとに天使ですよね(>_<)ありがとうございます♪ (2019年3月12日 19時) (レス) id: 73661a568b (このIDを非表示/違反報告)
カツ丼がたB - え、、ちょっと待ってください。菅原さんってなんでこんなに天使なんですか？？(困惑) (2019年3月10日 0時) (レス) id: 5256b9caf1 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：きよか。
| 作成日時：2018年10月2日 0時
