【BLEACH】ストーカー？まぁ別にいいけど

【4月】お出掛け ページ3

ｸﾞﾘﾑｼﾞｮｰ「おせぇ」

「ごめん」

チャイムを押して五秒もしないうちに出てきた幼馴染みの一言目はそれだった
まぁいつもこんな感じだからあまり気にしない
ただ……もしチャイムを押したのが私じゃなかったらどうするんだろうか｡開けてすぐに『おせぇ』は流石に無いと思う

ｸﾞﾘﾑｼﾞｮｰ「……行くぞ」

「……何処に？」

ｸﾞﾘﾑｼﾞｮｰ「どこだっていいだろ」

「言わなきゃ行かないよ」

流石に行き先が分かってないのに行こうとは思えない
そう思ってそう言うとめんどくさそうに舌打ちをして教えてくれた

「……え？」

ただ､その場所は意外過ぎる所だったが


「まさか文房具屋とは……しかもこんなに女の子向けの」

ｸﾞﾘﾑｼﾞｮｰ「うるせぇな｡お前が文房具欲しいっつったんだろ」

「別にこんな可愛いところじゃなくても……それにあんまりお金持ってきてないし」

一応少しは持ってきたけどその判断はある意味正しかったようだ

ｸﾞﾘﾑｼﾞｮｰ「気にしないでいい」

「は？……ま､いいか」

何だかんだ言いながら見てまわると､結構気に入るものがあった

「へぇ…これ便利だな｡詰め替えも安いし､本体さえあれば良いし」

「あぁそうだ｡そろそろ付箋が無くなりそうだった｡付箋は……」

「この付箋いいな｡どう思う？」

ｸﾞﾘﾑｼﾞｮｰ「別に何でもいいんじゃねぇの？」

……しまった｡少し放っておきすぎた
必要な物だけ買って､昼御飯でも食べにいこう

「どうする？何か食べに行く？」

ｸﾞﾘﾑｼﾞｮｰ「………ハンバーガー」

「分かった｡ちょっとコレ買ってくるよ」


そんなこんなでいつも行くハンバーガーショップについた｡けど

「おーい｡何にする？」

ｸﾞﾘﾑｼﾞｮｰ「……」

全く話さなくなった
仕方ない｡何時も頼んでるやつでいいか……

「照り焼きとチーズバーガーで｡あとコーラSを２つ」

店員「かしこまりました｡合計で650円になります」

何時も通りの値段を聞いて払おうとしたら横から手が出てきて650円を支払った
まぁ当たり前だがその手はさっきまで､いや今でも無言の幼馴染みで

「…ありがとう」

割り勘の時は先に言うのだがこうやって何も言わずに払うときは大体奢りだ

ｸﾞﾘﾑｼﾞｮｰ「おう」

良く通っているので顔見知りになってしまったレジのお姉さんが微笑ましそうに此方を見ている
その視線から逃げるようにレジから見えない何時もの席へ私の腕とハンバーガーを持ちながら向かう幼馴染みの耳は､赤かった

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