6話 山親爺 ページ10
円堂side
キキーッ
東雲「いてッ!」
突然キャラバンが止まり、東雲が前の座席に頭をぶつける。
鬼道「バカだな」
東雲「バカとはなんだ、お前より頭いい自信がある。いくら帝国とは言え、僕は白鷺中学校のトップだぞ?」
鬼道「……」
鬼道と東雲は楽しそうに(?)話している。
いいな、鬼道。
もう仲良くなったのか。
…え?なんで俺モヤモヤするんだ?
……ただ、東雲と話してみたい…
風丸「?円堂、どうかしたのか?」
円堂「え!?いや、な、なんでもないぞ!?」
風丸「そうか…」
突然話しかけられ、ドキッとする。
結局モヤモヤの正体は分からないままだった。
外を見ると、男の子が立っている。
……震えながら。
取り敢えず、キャラバンに彼を招き入れた。
「ああああありがととととととう!」
東雲「円堂!取り敢えずドアを閉めろ!寒いッ!」
円堂「あ、あぁ!」バタンッ
毛布を使ったりして身体を温めると、ようやく落ち着いてきたみたいだ。
柔らかく微笑む彼に向けている、東雲の鋭い眼差し。
こいつを良く思ってないのかな……
古株「おーい、ボウズ!どこまで行くんだ?」
「蹴り上げられたボールみたいに、ひたすら真っ直ぐに」
円堂「いいなぁ、その言い方!」
俺は思わず身を乗り出していた。
円堂「君もサッカーやるの?」
「あぁ、好きなんだ」
ニコッと笑ったその子に、より一層興味が湧く。
そんなやり取りをしていると、またキャラバンが止まった。
古株「あぁ、雪溜まりにタイヤを取られた…ちょっと見てくるわ」
その言葉に、男の子が静かな声で静止した。
「ダメだよ…山親爺が来る」
へ?山親爺って…
その意味を考える間も無く、キャラバンが大きく揺れる。
全「わあああ!!」
東雲「(チッ なんだよ…熊?」
え!?熊!!?
その途端
ドスッ…バタンッ
鈍い音がして、揺れが止まった。
何が起きたのか全くわからない状況の中、いつのまにか居なくなっていた男の子が外から入って来る。
「もう行っても大丈夫ですよ」
その言葉通り、再びかけたエンジンはキャラバンを進ませた。
染岡「ま、まさかな…」
壁山「まさかっすよね…」
多分、みんな思った事は同じだが、敢えて言わない。
途中、彼の目的地についたらしく、にこやかに手を振って出て行った。
7話 王様ゲームという地獄→←お知らせ・・・ほんとすみませんでした・・・
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杳覇(プロフ) - かんきさん» ありがとうございます! (9月1日 0時) (レス) id: 1cd5a8a31d (このIDを非表示/違反報告)
かんき - 白りゅうコメΓおもしろい (8月31日 23時) (レス) @page6 id: 1055dbe400 (このIDを非表示/違反報告)
杳覇(プロフ) - 阿修羅さん» はじめまして。コメントありがとうございます! わ〜〜そうなんですか!? 恐縮です、ありがとうございます…! ご愛読頂けて本当に嬉しいです、これからも精進していきます🙇♀️ (2022年5月7日 20時) (レス) id: 1cd5a8a31d (このIDを非表示/違反報告)
阿修羅 - はじめまして!この小説とっても好きです。何回も読んでます。この小説作ってくれてありがとうございます(*'▽') (2022年5月7日 18時) (レス) @page9 id: fe9d7705f3 (このIDを非表示/違反報告)
杳覇(プロフ) - あかりさん» コメントありがとうございます。三話にて記述しております。 (2021年7月11日 18時) (レス) id: 1cd5a8a31d (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:ソラノ | 作者ホームページ:http://uranai.nosv.org/u.php/hp/Detectivec2/
作成日時:2017年9月8日 18時