[hjdi] Part2 ページ29
*
少し間があってはじめは続けた。
「だいちくんと俺は友達…
それはこれからも変わらない？」
はじめの顔を見れなかった。
見たら多分、泣いてしまうから。
「…俺にはわからない
でも、俺は変わりたくない
はじめが良いなら、変わらないでいたい」
声が震えた。
はじめがまだ、俺を拒絶しないでいてくれるなら
俺は友達でいたい。
崩したくなかった。
はじめとの関係を。
「俺？
俺は変えるつもり。今の関係を
だいちくんの想いを知っちゃったんだもん
変わらないでいられるわけないよ」
ドン、とはじめの言葉が胸に刺さった。
痛くて痛くて仕方なかった。
耐えられずに、涙まで溢れ落ちた。
「ご…めん、ごめ、ん」
何にどう謝罪しているのか自分でもよく分からないが
自分が悪であることに間違いはない気がした。
「んぇ、それって
俺と付き合えないっていうごめん？」
今の空気に合わないテンションで
はじめは言った。
俺は言葉の意味を理解できなかった。
黙っていると、はじめは続けた。
「え、え
もしかして告白したの通じなかった！？
今の関係を変えたいっていうのは
だいちくんと 友達 じゃなくて
恋人 になりたいってことなんだけど…」
はじめは照れくさそうに頬をかいた。
俺はまだ言葉を理解できない。
ただただ涙が溢れた。
「分かり、にく…いよ…」
俺だってはじめと恋人になりたい、
なんて付け加えた。
はじめは優しく微笑んだ
「よかったぁ、フラれたんかと思ったぁ」
ぎゅ、と抱き締められる。
信じられない。
「…だって、はじめ
そんな素振り見せたことないじゃん
悪い方にしか考えられなかった…
本当に俺なんかでいいの？」
そう聞いてみると
はじめは静かに俺の頬にキスをした。
「だいちくんこそ、俺なんかでいいの？」
はじめはへらりと笑う。
知らなかった。
はじめがそんな風に俺を見ていただなんて。
俺が鈍感なのか。
はじめがポーカーフェイスなのか。
ドキドキと心臓がうるさく鳴る。
こんなハッピーエンドがあっていいのだろうか。
嬉しくて、信じられなくて…
はじめを強く抱き締める。
俺と今抱き合っているのは
本物のはじめ。
本物の愛。
現実だ。
けんすけとした暗い過去のこと。
それは一時的に記憶から削除した。
いまは
はじめとの、本物のはじめとの時間を
一秒一秒、脳に刻み込む。
毎秒はじめを好きになる。
俺は静かに目を閉じた。
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ちぃ(プロフ) - はじめまして。そして完結&お誕生日おめでとうございます…！更新されるの毎日ワクワクしながら読ませて頂きました…！全部大好きです！！続編全力でお待ちしております！本日はステキな1日になりますように！ (2019年9月15日 12時) (
レス) id: 855d50c0b1 (このIDを非表示/違反報告)
もやし(プロフ) - いつも楽しみに更新を待ってました(*´ω｀*)そして！お誕生日おめでとうございます！短編集にたなとま多く取り入れようかな…笑 続編待ってます！ (2019年9月15日 11時) (レス) id: d70a483de9 (このIDを非表示/違反報告)
あや(プロフ) - 今まで更新ありがとうございました！そしてお誕生日おめでとうございます！素敵な一日になりますように…！絶対はじだい小説描きますので！続編を待ってます！ (2019年9月15日 11時) (レス) id: 0a2930288c (このIDを非表示/違反報告)
なすび - 玉ねぎさん» 素敵なリクありがとうございました！ヤンデレ書くの下手なのですが…喜んでいただけて嬉しいです！また書きますね！これからもどうぞ宜しくお願いします〜！ (2019年8月21日 1時) (レス) id: c63e5ccc18 (このIDを非表示/違反報告)
なすび - あやさん» 本当ですか！？嬉しいです！はい！ありがとうございます！いつでもお待ちしております！ (2019年8月21日 1時) (レス) id: c63e5ccc18 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：なすび | 作成日時：2019年7月1日 2時
