牡丹 3 ページ5
おそ松以外の兄弟とも私は仲が悪い。
何で…?私は昔通りに貴方たちに振る舞ってきたつもり。
……ここで私の昔の話をしようか。
私が産まれた後、両親は即離婚。
原因は私が要らなかったらしい。
祖母等に私の世話をしてもらい私は無事、小中高に行けた。
小中まで仲が良かった六つ子。出逢いは小学生のときだった…
おそ「なぁなぁ!お前名前、何?」
『えっ、私ですか…?』
おそ「うん!で?」
『丹川Aです』
おそ「Aちゃんかー!よろしくな!」
『!よろしくです』
チョロ「おーーい!!おそ松兄さん何やってんだよー!行くぞー!?」
おそ「わっ、待ってよー!じゃ、Aちゃん!また後でな!」
これが私とおそ松の出逢いだった。
若干人間不信だった私に一番に声をかけてくれたのがおそ松だった。
Aちゃんなんて男の子に初めて言われたからびっくりした。
……びっくりした…だけ…だよね……
なのに何でこんな顔が熱くなるんだろ…
そう、気づいたら私はおそ松に恋をしていた。
……その思いは高校で壊れたけど…
ここまで…順調だったのに…高校に入ってから急に…
『あっ、おそ松さ』
おそ「来んじゃねーよ、ブス」
『……え…?』
一気に裏切られた気分だった。
何で?どうして?帰ってからもずっと考えてた。
そして1つの考えが思い付いた。
“私は要らない”からだってことに…
そうと思い付いた私は机からカッターナイフを取り出した。
それを自分の手首に当て…
…思いっきり引いた。
みるみるうちに手首からは血が溢れ出してきた。
私はそれをじっと見詰めることしかできなかった。
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