ハグ厨、ハグ中。

◇ ページ12

「レナも先輩たちと食べたいです！」




可愛らしいレナちゃんの為ならと、特等席を用意した。

が、私の隣がいいと譲らないので、今日はレナちゃんと沢山お話をすることにした。




さとみがレナちゃんを呪い殺すような目で見ているのは秘密…





「レナ、先輩がいなくなってから本当に寂しくて！頑張って先輩の同級生に行った高校教えてもらったんです！でも先輩友達少なかったから、難しくてこんなに遅くなっちゃいました！」


『と、友達少な、い…』




かはっ…!!

事実だけど、そんな純粋な気持ちで言われたら…



▽Aに70の精神的ダメージ.



ってなるよ。いやもうなってるよ。





「Aは俺たち以外と話さないもんねー、というか話せないよね」


『り、莉犬、…』





本当だけど！本当だけどね！？！？

言わんでええやん





「まあその方が旦那としては安心だよね」


「さとちゃん旦那さんやないやろ」






ジェルくんがそう言うと、「いつかぜってぇなるし！絶対なるし！！」なんてムキになるさとみ。

あはは…なんて苦笑いしていると、服の袖がくいっと引っ張られた。


レナちゃんだ。







「…先輩、あの人、先輩のこと好きなんですね…？」


『え？あ、えーっと…』






どうしよ、どうしよ


これ自分で答えたらナルシストになるやつだ。






「さとみくんとAは付き合ってるんですよ。僕はるぅとです、よろしくお願いしますね、レナさん」


「…あの人と、先輩、が、、、？」




『えと、…まあ』





なんだか改めて言われると恥ずかしくなって顔を手で覆った。


するとレナちゃんは俯き、少し震えた






『レナちゃん…？大丈夫…？』





レナちゃんが心配になってきて、少し様子を伺った。

レナちゃんがぴくりと動き出し…







「はううぅぅぅ、A先輩とさとみ先輩、お似合いだようぅぅぅ!!!赤くなった先輩、かあいいよう！お持ち帰りぃ〜!」







…どうやら、心配は不要だったようです。

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