【黒バス】”僕からの愛”は本物だよ？【赤司征十郎】

No.43 ページ46

紫原「……Aちん」

貴方「ありがとう、紫原くん。あとは任せて」

紫原「……うん。」


紫原くんが赤司くんの前から離れる。

そこに私が代わる。


貴方「……赤司くん。」

赤司「……っA」


今度は、私から抱きしめた。


貴方「私はここにいるから。だから安心して。アナタにとって大切なのは、私だけじゃないでしょ？

皆、前の赤司くん……征に会いたいんだよ。私も、前の征といたい。だから……」


征の身体が震えているがする。


貴方「……もう、終わりにしよう？」

赤司「……っ、A……A、大好きだよ。……もう、離れないで……すまなかった、ごめん……！」


そう小さくつぶやき、征は抱きしめ返してくれた。


征は……完璧になりたくて、でも、私の愛も欲しくて。

その二つの欲望に、ずっと苦しんでたんだ。

二つとも選ぶために、こんな非行に走ったのかな。


でも、それも全部私は受け入れなくちゃ。


私だって、シンを裏切った。

ここまでして、この愛を貫くんだから、私は絶対征を見捨てたりしない。


ｷｰﾝｺｰﾝｶｰﾝｺｰﾝ……


授業がもうすぐ始まる。


その合図をよそに、征が落ち着くまで私は、ずっとそうしていた。

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