【黒バス】君のいる場所【原一哉】

停留所38 ページ39

やっぱり、好きだ。




原くんの顔を見る度、心臓が跳ねて。





原くんの事を知る度、胸が締めつけられて。





苦しくなって。





何故か無性に、泣きたくなる。





好きすぎて、苦しくて。






やっぱり今日も、霧崎第一に行こう。






原くんともっと、一緒に居たい。







あわよくば、好きになってもらえたら、なんて。


そして放課後、バスに乗って。




もう携帯を見なくとも行けるようになった。





なんか、前より好きになったかもしれない。






そわそわしながらバスから降りる。





自然と足は、速まっていて。







体育館の場所だって、もう完璧。





「失礼、しますっ」




乱れた呼吸を整えつつ、体育館へ入る。






「Aさん、こんにちは

原はまだ、来てないですよ」






目の前には、花宮くん。




「こんにちは、わざわざありがとうございます」




用意してもらってる、いつもの場所へ座る。





と思うと、急に寒気が。






「あの、すみません、お手洗いって何処に……」




聞くのは少し気が進まなかったが、背に腹は変えられぬ、花宮くんに場所を聞く。






丁寧に教えてもらった通りの道を行くと、曲がり角。




ここを曲がればいいのかなー、なんて足を進めると、話し声が聞こえた。





盗み聞きは良くない、わかってはいたけれど、自分を止めることは出来ず。







角に背を向け、話を聞く体制に入った。

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