♯１６ ページ16
雅治は何の為に私に電話かけたの?
あの時もだった。
「Aーッッ、すりりんご出来たぞ」
「…………」
「A」
「あ」
「どうしたんだよぃ、ぼーっとして」
「何にもないよ」
余計な心配かけないように。
「Aさぁ、もっと頼れよ。俺はAのこと支えたいんだよ」
「頼る……?」
「そうだよ。俺はAの味方だからな」
優しく笑って私の頭を撫でてくれた。
「ありがとう……」
「ほら、りんご」
ブン太にお皿を渡される。
「いただきます」
甘酸っぱいりんごは予想以上に美味しかった。
「美味いか??」
「うん!!」
「よかった」
笑顔のブン太を見たら私も安心した。
「なぁ」
いきなり真面目な顔になるブン太。
「どうかしたの?」
「仁王とのこと聞いてもいいか?」
「え?」
「嫌だったら言わなくていいんだ。ただ、知りたいんだ。俺達の関係を」
ブン太の口からこんなこと言われるなんて思ってもみなかった。
「私と雅治は付き合ってたんだ」
驚いた顔をするブン太。
「でも、雅治は記憶を無くした。雅治は私のことを忘れて付き合ってるのもなかったことになった」
「いいのかよぃ…」
「私…、今も雅治が忘れられないんだ。いいなんて思ったことは一度もない。だけど」
零れそうになる涙をこらえる。
「過去には何もない。もう雅治と私を繋ぐものはない。それなら前を見なきゃダメでしょ?」
必死に笑ってみせる。
目の前が真っ暗になる。
「俺が……」
ブン太が何を言ったのかは聞こえなかったけど腕の中は心地よかった。
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凛樹(プロフ) - にゅんさん» 今ならいける!! (2012年10月23日 19時) (
レス) id: 229012fcd7 (このIDを非表示/違反報告)
にゅん(プロフ) - 凛樹さん» 今いい? (2012年10月23日 17時) (携帯から) (レス) id: 9dfb39e29c (このIDを非表示/違反報告)
凛樹(プロフ) - 総音さん» 感動だなんてそんな…（´∀｀*）照れます! (2012年10月22日 21時) (レス) id: 229012fcd7 (このIDを非表示/違反報告)
凛樹(プロフ) - にゅんさん» りょうかい（∀） (2012年10月22日 21時) (レス) id: 229012fcd7 (このIDを非表示/違反報告)
にゅん(プロフ) - 凛樹さん» じゃあアドレス載せるから、コピーしたら消して!! (2012年10月21日 19時) (携帯から) (レス) id: 9dfb39e29c (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：凛樹 x他1人 | 作成日時：2012年10月7日 21時
