♯１３ ページ13
朝、起きたら体がだるかった。
体温計で計ればやっぱり熱があって。
ベッドの中にもぐり込む。
「…………」
あの日も私は熱を出した。
そして雅治とブン太の記憶から私だけが消えた。
そんなことを考えてもどうしようもないのに。
流れそうになる涙を懸命にこらえる。
泣いちゃダメだ。
赤也と約束したんだ。
もう泣かないって。
気をまぎらわす為、精市にメールする。
送信ボタンを押すと私は眠りについた。
「Aッッ」
「………誰??」
真っ直ぐ私を捕らえる視線。
彼が誰なのか思い出せない。
「………すまん」
彼はただ謝るばかりで。
「どうして謝るの??」
「俺に資格はないから」
寂しそうに笑う彼の笑顔を私は知ってる。
私から離れていく。
「いかないで」
止まってはくれない。
「…置いてかないで」
振り返ってはくれない。
私は知ってる。
私がどんなに叫んでも振り返ってはくれなかった彼。
雅治………
「待って、雅治ッッ!!」
彼は一瞬だけ反応した。
やっぱり雅治なんだ。
「いかないでッッ!!!」
雅治は歩き続ける。
「待ってッッ!!」
泣き叫んでも待ってくれない。
「雅治………」
私の願いは届かなかった。
この後、彼が振り返ってくれたことを私は知らない。
彼が何をしたかったのかこの時の私には知る術もなかった。
- 金 運: ★☆☆☆☆
- 恋愛運: ★★★☆☆
- 健康運: ★★★★★
- 全体運: ★★★☆☆
ラッキーアイテム
革ベルト
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 38人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
この作品を見ている人にオススメ
「アニメ」関連の作品
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
凛樹(プロフ) - にゅんさん» 今ならいける!! (2012年10月23日 19時) (
レス) id: 229012fcd7 (このIDを非表示/違反報告)
にゅん(プロフ) - 凛樹さん» 今いい? (2012年10月23日 17時) (携帯から) (レス) id: 9dfb39e29c (このIDを非表示/違反報告)
凛樹(プロフ) - 総音さん» 感動だなんてそんな…（´∀｀*）照れます! (2012年10月22日 21時) (レス) id: 229012fcd7 (このIDを非表示/違反報告)
凛樹(プロフ) - にゅんさん» りょうかい（∀） (2012年10月22日 21時) (レス) id: 229012fcd7 (このIDを非表示/違反報告)
にゅん(プロフ) - 凛樹さん» じゃあアドレス載せるから、コピーしたら消して!! (2012年10月21日 19時) (携帯から) (レス) id: 9dfb39e29c (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：凛樹 x他1人 | 作成日時：2012年10月7日 21時
