8話 ページ17
ご用攻め後。処理班が敵の死体を処理している間。Aは月を見ていた。
貴「優しい笑顔 凛々しい笑顔 貴方の可愛い笑顔 金の心と銀の心を 全部貴方にあげるarukemi arukema 金の星 抱えて お逝きなさい」
Aは海辺の方を見ながら、悲しそうに歌を歌いだした。
土「月光の歌姫」
Aが歌を歌っていると、土方が後ろでそう言った。Aはそれに気づき、土方の方に振り向いた。
土「赤目の夜叉のもう一つの呼び名。暗殺をした後に月の下で歌を歌う。違うか」
貴「いや、あってる」
土方に言われ、否定できないAは再び月を見た。
土「ずっと聞きたかったんだが、何故歌うんだ?人斬りだったお前が、何で」
貴「母さんとの、約束だから」
土「約束?」
貴「無闇に人を殺してしまった後は、必ずこの歌を歌って、殺してしまった人に安らかに眠らせてあげるようにって」
土「その約束を。今でも守っている、か」
土方は理由を聞いた後、すぐにAの頭を撫でた。
土「お前は何人もの人を殺して来た人斬りだが、本当の所は、優しい女。なんだな」
Aはそれを聞くと、黙り込んだ。
貴「土方さんの撫でる手、私は好きです」
土「?」
貴「お父さんとは違う。優しい手」
土方はがそれを聞くと煙草の煙を吐いてAの隣に座った。
土「しばらく、こうしていていいか?」
貴「お好きにどうぞ」
土「一週間後には、総悟も帰ってくるから、それまで、一番隊の指揮は任せるぞ」
貴「いままで一人でやっていたので、指揮の仕方が分からないので教えてください」
土「素直だな」
後日、真選組の隊士達がいつも以上に優しくなったそうです。
━作者から━━━━━━━━━━━━━━━━
ワンピースの歌をお借りしました。(ちょっと変な感じになってしまいました。ごめんなさい)
沖「作者。俺ぁいつになったら出てこられるんですかぃ?もう俺落ちから土方落ちに変わっているように見えますぜぃ」
次で出しますので、もう少し我慢してください。
沖田総悟は次で出ると思うので、もう少しお待ち下さい。
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