嫌う?何故だ ページ45
「玲央に言われて気付いたんだ」
『玲央?』
「僕はこんな思いをしたのも初めてで、どうしたらいいかわからないことだらけだ。僕にわからないことなどないと思っていたから、尚更。
その時、玲央や小太郎や永吉を見てあいつらはAと仲が良いから聞いてみたら何かわかるだろうと思って玲央だけに聞いたんだ」
小太郎や永吉だと相談相手にしなかったのは賢明な判断だと思った
「玲央はAのことは好きだが、僕が思っている感情とは違うらしい
要するに僕のは恋をしているそうだ」
…………
………
……
『ど直球に言い過ぎじゃない?』
「他に言い方が見当たらないんだ、仕方ないだろう。玲央からは伝えたいように伝えろと言われたからそうしたんだ。文句を言うなら玲央に言ってくれ」
『…はは』
「どうした?」
『なんだ、嫌われてるわけじゃないんだ』
「嫌う?何故だ」
『1週間前、一緒に帰った時に何かしてしまったんかなって』
「……
あー、あれは深く考えないでくれ大したことじゃない」
『大したことじゃないって……
結構悩んだんだけど』
だって急に態度変えられたから
「ほお。僕の事で悩んでくれたんだ?」
『少しね』
「僕は中学、高校と好かれることはあったが好くことはなかった。だから傷つけてしまうことは沢山あるだろう。それでもやはり…」
あ
だめだ
これ聞いたら私の中で何かが
溢れてくる
「Aのことはほっとけないようだ」
『………』
自分でも薄々気付いていた
多分私は赤司に惹かれているんだと
だけど、自分の容姿のこともある、赤司は他の女子からも人気だからきっと叶わないと閉じ込めていた
だから今、赤司からの告白を受けて
泣きそうな気持ちになった
『あ、かし…』
「なんだい?」
『ごめ…うまく言葉にできない。待って』
「あぁ、待つさ。ゆっくりでいいよ」
夢主side 終わり
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作者名:蛍 | 作成日時:2019年10月18日 20時