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こいつの教育係は私です ページ28

葉山side

いや〜、やっぱりAって怒ったらこえーなぁ
Aに怒られたのって確か1年の中頃だっけか

俺の態度が気に食わないって当時の3年生が言ってきて知らん顔してたら嫌がらせばっかされて

別に小せぇことだしどうでもよかったんだけど、お気に入りのバッシュ投げつけられたときはさすがに腹立った。3年生の胸ぐらを掴んで殴ろうと握り拳に力を込めた時にAが現れて、走って俺のとこまで来て3年生から俺を引き離した後俺の頭を持ってAも一緒に頭を下げてた
Aは『申し訳ありません、私が教育を怠っていたようです。私から叱っておきますので先輩方はお帰りください、お疲れ様でした』って言ってたっけな

だけど3年生はやっぱり俺が気に食わないみたいで「俺らはこいつの教育をしてやろうと思ってそしたらこいつがいきなり胸ぐらを掴んできやがったんだ。失礼すぎるだろ、3年生が直々に教育してやるってのに」ってさ

それ聞いて唖然とした

--おい待てよ、お前らが俺に嫌がらせして挙げ句の果てに人様のお気に入りのバッシュ投げたんだろうが
何が教育だふざけんな--
「ふざけ…」

『失礼ですが

私が何も知らないと?

クラブ写真に葉山の顔だけがくり抜かれているのも、予備のバッシュに落書きをしているのも。

お気に入りの物を投げつけられれば誰でも
腹は立つものです

確かに葉山は先輩の胸ぐらを掴んだかもしれません
そこは葉山が悪いと思います

……ですが
教育してやろうなどと思ってもないことを言って嫌がらせをするのはやめていただきたい

こいつの教育係は私です』

この時俺は凄く泣きそうになったと同時にこの人にはもう迷惑はかけないようにしようって思った

自分より体のでかい男4人にここまで気迫ある言葉を言える

今まで俺にここまで言ってくれる奴はいなかったから凄く感動した


「あの、銀嶺さ…」

『葉山』

「…なんすか」

『何があっても手は出さないこと』

「いや、でもあれは…」

『あ?』

「えっと…」

『でもじゃねぇ。手を出せば全て手を出した方が悪くなる、確実に。ましてや怪我なんてさせたらもっとだ。

葉山、あんたバスケ選手でしょ

だったら拳で語らないでもっと練習してあいつらに何も言われないくらい上手くなって見返すぐらい、なんて事なくない?』


そうだ、俺は…

「…俺頑張るっす。あいつらに負けねぇくらい」

『うん』


「…小太郎って呼んで。あとAって呼びたい」

『いいよ』

葉山side 終わり

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設定タグ:黒子のバスケ , 赤司征十郎 , 洛山高校   
作品ジャンル:アニメ
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作者名: | 作成日時:2019年10月18日 20時

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