明日の練習3倍だ ページ19
「あ、Aー!こっちこっち〜!」
Aは部活終わりに葉山からなんの突拍子もなくマジバに行こうと誘われた。それを聞きつけた実渕と根武谷も一緒に行きたいと言い出した。部活が終わってすぐに校門に集合と言われて茉琴達と話していたのも少しだが、男子の着替え速度は尋常じゃなく早い。もしかしたら待たせてしまっているかもしれない。そう思ったAは校門まで足を急がせた。
『ごめんね待たせたみたい。行こっか』
「いいっていいって!赤司の話聞いてたから暇しなかったし、なぁ永ちゃんレオ姉?」
は?という顔をするA
「えぇ、キセキの世代の話とか色々とね」
キョロキョロと辺りを見渡す
--あ…--
『赤司って私より身長高いけど巨人の密林に紛れたらわかんなくなっちゃうんだね』
赤司を見つけるのに夢中でどうやら葉山や実渕の話は頭に入っていないようだ
「これでも男子の平均ですよ、この3人が異様に大きいだけです。それにAさんよりかは大きいので良いかと」
『あー、ごめん。思った事すぐ口に出ちゃうからさ、悪気はないから怒らんとって?』
「いえ、これぐらいで機嫌は悪くならないので………小太郎、玲央、永吉いつまで笑っているんだ、明日のメニュー倍にするぞ」
口を押さえ声が出ないように堪えていたが肩が震え、しかも"ブフッ"という声が漏れていてむしろ目立っている
「えー!赤司ごめんじゃん!許してええええ」
「征ちゃんごめんなさい。…でもブフッ……あーもう無理」
「俺は倍でもなんでも良いけどよ!今からたらふく食わなきゃだな!」
「決定だ。明日3人は3倍だ」
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『赤司ってマジバ行った事あんの?』
「えぇ、中学のころはしょっちゅう。キセキの世代にも馬鹿が居たのでハンバーガー大食い対決とかしてて、シェイクを飲まないと生きられない奴も居ました」
『へー。楽しそうだね、そんなメンバー。……永吉もハンバーガー大食い対決に混ざれるんじゃない?』
「おう、負ける気はしねぇな」
『さすがだね』
校門で起きた出来事からマジバに到着
『ちょっと小太郎、いつまで悩んでんの』
「だって、明日、3倍…。俺、蓄えなきゃ」
『玲央はそれだけでいいの?』
「えぇ、私は運動後はがっついたら気持ち悪くなっちゃうの」
これだけでいいわ、と実渕はシェイクとポテトを席に持って行った
『もう小太郎、早くして』
「あー!もうわかった!じゃあこれ3つとこれとこれとこれ!」
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作者名:蛍 | 作成日時:2019年10月18日 20時