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真実10 ページ11

歌い終わったときの達成感というべきか、満足感というべきか。清々しくて、気持ちがいい。
うるさすぎる拍手も耳鳴りにはならない。

「な?いけただろ?」

兄さんは相変わらず悪そうな表情で笑う。頂点にいるような気分だった。
ステージの上の景色はキラキラしていて

『……兄さんが、私をぶってまであの時代を生き抜いたのが、今なら分かる。』

「………。」

『この景色を1度見てしまうと、だれもが中毒になってしまうくらい、心地よくて、自分が生きていることの証明になるから。』

「……それでも、理由にはならねぇよ」

『うん。当たり前です。……でも、この景色の最前を生きる兄さんのことを、嫉妬抜きですごいと思った。』

兄さんは目を大きく開けた。

『この後のアイドルたちのライブ、観にきてよ。絶対に成功させる。何もかも終わらせる。ここまでの問題の後始末も、全部。』

「俺が巻いた種なのに?」

『事件の始まりはそうだね。でも、元の問題は私。むしろ兄さんには感謝してる。』

「?」

『兄さんが去年荒んでたおかげで、私を敵視する先輩たちが多かった。おかげで素材集めには苦労しなかった。』

「逆じゃねぇのか?」

兄さんは少し考えたあと、なるほどと頷いた。

「お前、バッグにとんでもないのをつけたな?」

『まさか。私にそんな人望ありませんよ。』

「あー、はいはい。そういうことにしといてやるよ。ま、ライブにはあんま影響与えんなよ。潰すなんてことしたら」

『そんなことしませんよ。ちゃんと裏で全て解決します。』

「ならよし。」


____
舞台裏にて

(なら真ちん……あにょふたり、とんでもないこと話してる気がしゅるのだけろ……。)

(奇遇ですね、僕もそんな気が……。)

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星宮 その(プロフ) - ゆのんさん» 温かいコメントありがとうございます。私自身、話の流れやオチに様々な葛藤があり、流されることもありましたがそう言ってくださりとても嬉しいです。最後までお読みくださりありがとうございました。またお立ち寄りくださると幸いです🍀 (3月31日 21時) (レス) id: 240e030cee (このIDを非表示/違反報告)
ゆのん(プロフ) - 二回目のコメント失礼します。ここまで面白い作品の評価が殿堂入りじゃないのかが不思議でなりません!とても心地よく読ませていただきました。この作品を書いて下さりありがとうございました。 (3月30日 2時) (レス) @page28 id: 69c19f3dfe (このIDを非表示/違反報告)
ゆのん(プロフ) - は〜…………一気に読んでしまいました。私は時々嫌われ系の夢小説を無性に読みたくなり、読みに来るのですが、ここまでオチに納得したのは初めてです。伏線の回収や、キャラの設定、どれもとても良かったです!面白すぎて、いつの間にか作品を一気に読んでいました! (3月30日 2時) (レス) @page28 id: 69c19f3dfe (このIDを非表示/違反報告)
星宮 その(プロフ) - Not useさん» コメントありがとうございます🤍そう言っていただけて本当に嬉しいです。また気が向いたときに立ち寄ってくださると幸いです🍀改めて、最後までお付き合いくださりありがとうございました。 (2022年12月24日 12時) (レス) id: 240e030cee (このIDを非表示/違反報告)
Not use(プロフ) - 完結お疲れ様でした。とても好きな作品の1つです。 (2022年12月23日 13時) (レス) @page27 id: e53561566d (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:星宮 その | 作者ホームページ:なし  
作成日時:2022年7月12日 7時

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