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朝霧 おちあ様リク・第二十六話* ページ31

「「添い寝したい」」

『貴様らは私の安眠までも奪おうと云うのか』

其の日の夜。

何時も通り芥川くんは自分の家へ帰り、私も寝ようかなと思い蒲団に潜り込んだ所、枕元に旧双黒の御二人がやって来て揃って爆弾を投下しやがった。

「だってぇ!蒲団の中で瑠璃ちゃんの事を考え乍ら一人悶々とする一夜の何と虚しいことか、判ってくれ給えよ!」

『語弊がある!!』

「俺もだ!現実には叶わぬ瑠璃との大人のお遊びを想像して仕事の疲れを癒してもだなァ、朝になれば幻想は凡て消えてしまうんだぜ!?虚しすぎるだろ!」

『お前らの問題発言如何にかしろよ!!』

はぁ、と溜め息を吐く。

『……私が許可しなければ御二人は如何するおつもりですか?』

「「無理矢理瑠璃(ちゃん)を押さえつけて隣に滑り込み抱き締めて朝迄離さない」」

『許可しよう』

やった、と嬉しそうな御二人。

元々くそほど広いベッドだったし、そう狭くならずに寝れるかな『と思ってた時期が私にもあったよコノヤロウ!!!』

両隣を男(イケメンな上にイケボ)に固められて睡眠なぞ取れるか!!

『一寸離れて貰えませんかね?』

「却下」

「論外」

『そう云う所で連帯感出してくんなよ!!』

と、太宰さんが寝間着の中に手を滑り込ませてきた。

お腹から首に掛けてつーっとなぞられる。

『ひゃ、ちょ、擽ったッ、もしや貴様此れの為にネグリジェ着せやがったな!?』

「ねぇ、中也、今なら芥川くんも居ないし……」

興奮した目で太宰さんが私を見下ろす。

「ヤりたい放題だな」

中也さんが頷いて、二人がガバッと覆い被さってきた。

『カタカナ変換可笑しくないですかぁぁぁ!?』

力を入れてみるも、大の男二人にのし掛かられては身動きも取れない。

『もうやだ!!離れてってばぁ…っ!』

少々の恐怖を覚えて目尻にじわっと涙が浮かぶ。

其の儘二人を睨み付けると、二人とも手を顔に当てて横を向く。

「一寸…私理性がブチ切れそうなのだけれど」

『頼むからブチ切れないでくださいお願いします!!』

「はァ、やべェ……興奮する」

『止めろぉぉぉ!!』

ど、如何やって此の窮地を切り抜けよう!?

……仕方ない、最後の切り札だ!!

『大人しく寝てくれないと嫌いになっちゃいますよ!』

涙目、少し頬を染めて云ってみる。

「「ぐっふぁ」」

『大人しく寝てくださいよぉ…』

「わ、判った」

「な、だ、抱き締めるのは良いだろ!?」

『…まぁ、其れ位なら』

―――――夜はふけてゆく。

第二十七話→←中也「番外編だぜ!」



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ほっすぃー(プロフ) - 真紅さん» 合ってますww有り難う御座いました!m(__)m (2018年6月30日 21時) (レス) id: c50e6a0d75 (このIDを非表示/違反報告)
真紅(プロフ) - たまになんかクプラっぽいのがあるなぁーっておもったんですけど合っててよかったです笑 (2018年6月29日 7時) (レス) id: f5ab8da157 (このIDを非表示/違反報告)
ほっすぃー(プロフ) - 真紅さん» 返信遅れて御免なさい!コメント有り難う御座います!そうですね、クプラさん好きですw (2018年6月29日 7時) (レス) id: c50e6a0d75 (このIDを非表示/違反報告)
真紅(プロフ) - あの、もしかしてなんですけどクプラすきなんですか?小説と関係なくてごめんなさい (2018年6月27日 18時) (レス) id: f5ab8da157 (このIDを非表示/違反報告)
ほっすぃー(プロフ) - アリスさん» 分かります…蟹缶美味です…コメント有り難う御座います! (2018年1月29日 7時) (レス) id: c50e6a0d75 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:ほっすぃー | 作者ホームページ:   
作成日時:2017年6月9日 7時

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