インビジブル ガール.6 ページ7
路地裏には人影はなく、
私の荒い呼が響いていた。
…眩暈がする。
頭がぼうっとし、うまく歩けない。
私は背中を壁につけ、その場に座り込んだ。
向かい側の塀の上でに寝ていた猫が大きなあくびをし、
狭い塀の上を、とてとてと歩いて行くのが見えた。
無駄に色々詰め込んできたリュックをおろし、
「はぁ…」とため息をつき、顔を下に向ける。
お姉ちゃんのお仕事はアイドル。
最近はバラエティー番組なんかにも出たりしていたが、
司会さん:今日のゲストは、あの超人気アイドルの如月モモさんです〜!
お姉ちゃん:き、如月モモです!よっ、よろしくお願いじます!!
初っ端から噛んでいた。
司会さん:それではちょっとモモちゃんに質問をしてみようと思います!
たくさんお便りが来ていたので、その中から簡単な質問をしていこうと思います!
えーと、最初のお便りは島根県松江市にお住まいの唯斗君9歳からの質問です。
えー、「モモさんの好きな食べ物は何ですか?」という質問です。
お姉ちゃん:え、えーとですね…んん……そーですね…んーと……
のばしすぎ。司会さん困ってる。
お姉ちゃん:あ!に、昆布とかよく食べます!
ご飯にかけるとすごい美味しいですよね!
司会さん:お、おいしいですよね…に…昆布………かな?
司会さんたち、みんなコメントに困ってるよ。
ついでに、これが放送された次の日、郵便受けには昆布と手紙がセットが溢れるぐらい入っていた。
――これぐらいならまだよかったんだ。
「……っ!!」
お姉ちゃんの声がした。
顔を上げる。
すると、大柄な二人の男が立っていた。
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豆腐ちゃん - あさんそれは誰に向けてですか? (2023年3月22日 19時) (レス) @page19 id: c43eafab12 (このIDを非表示/違反報告)
あ - し、ね (2017年6月27日 14時) (レス) id: 350e8504f6 (このIDを非表示/違反報告)
矢野 ユリ - 頑張ってください。イラスト描こうかなぁと思うけど、やり方わかんないです。 (2017年3月31日 7時) (レス) id: 053764a0db (このIDを非表示/違反報告)
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