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マダラの妹其ノ百二十七 ページ27

・・・・・・




あの戦いから二週間経ち、橋は無事に完成した。

「あの…本当にボクと再不斬さんもいいのですか?」

白は戸惑いの表情を見せながらそう尋ねてくる。つい最近までお互い殺しあってたのでそりゃそうか。

白と再不斬の怪我も治り、橋も完成したので身支度を整えながら私は後ろを振り返る。

「ちゃんと手紙を出して許可も貰ったし、霧隠れにも三代目が書簡を送って交渉してくれたから万事問題ないよー」

「そ・れ・に」と言って、判の押された一枚の用紙をぴらりと見せる。

「"我が社ガトーカンパニーは 全ての財産を波の国及び 近隣諸国に無償で贈呈致す"…後始末とツケはキッチリ払って貰ったし♡」

「(すごくいい笑顔だなあ…)
いつの間にそんな物を…とてもガトーが残すとは思えませんが」

「うん。だって私が書いたし」

「容赦ない…」と言わんばかりの顔で見てくる白。こんな奴にも同情出来るのか…優しいなあ。

最後の荷物を押し込み、背負って立ち上がる。

橋に来ればタズナさん達とカカシ先生が雑談をしていた。

「遅くなりました」

「ん、体調は大丈夫か?」

「問題ありません」

全集中の呼吸のお陰で体の調子もだいぶ早く元に戻ったし、怪我の治りも早くなってる。再不斬から「お前ほんとに人間か?」とか失礼な事言われたけどさ!

ナルトはイナリ君との別れが寂しいのか、フルフルと泣くのをめっちゃ我慢してプイッと素っ気なく背を向ける。が、涙がブワーッと出ててわかりやすい位に泣きまくってる。素直じゃないな。

「あ、あの シオンの姉ちゃん」

ナルト同様どわあと涙を流しまくりながら声を掛けてくるイナリ君。

「何も知らないくせにエラそうなこと言うなとか他にもいっぱいひどいことを言ってごめんなさい!!」

バッと頭を下げて謝罪の言葉を口にするイナリ君。

私は目をぱちくりとさせながら、そっと微笑んでイナリ君の頭に優しく手を置いた。

「謝ってくれてありがとう。私は気にしてないから大丈夫だよ ちゃんと謝れるイナリ君は偉いね」

よしよしと頭を撫でこしてたら更に泣き出してしまった。やっぱ子供かわゆい。

そこから無事に別れを告げて木ノ葉隠れの里へ向けて、私達は歩幅をゆっくりとしたペースで歩き出した。

空には一羽の鳥が弧を描いて何処かへと飛び去って行った。

「(はあ…)にしても、怪我なら与謝野女医(せんせい)呼べば一発で新品に生まれ変われたのに…」

「「「それはやめてくれ/っばよ(汗)!!」」」


.

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レキ(プロフ) - mokaさん» コメントありがとうございます!良かった!ちゃんた画像が貼れた…(泣)。 (2019年12月18日 23時) (レス) id: 803b6b5daa (このIDを非表示/違反報告)
moka(プロフ) - 一番下のリンクのやつが見れました! (2019年12月18日 22時) (レス) id: 1cdebf426b (このIDを非表示/違反報告)
レキ(プロフ) - 今度こそちゃんと見れる! はず!! (2019年12月18日 8時) (レス) id: 803b6b5daa (このIDを非表示/違反報告)
レキ(プロフ) - mokaさん» ちゃんと申請したのに?!Σ(゚д゚lll) (2019年12月18日 7時) (レス) id: 803b6b5daa (このIDを非表示/違反報告)
moka(プロフ) - イラストのページが見つかりませんって出ましたー(泣) (2019年12月17日 23時) (レス) id: 1cdebf426b (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:レキ | 作成日時:2019年10月24日 7時

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