【黒バス】星の座る場所【黄瀬涼太】

◆物語の起源◆ ページ1

海常ﾊﾞｽｹ部で本当に良かったと思えた。

WC(ｳｨﾝﾀｰｶｯﾌﾟ)が終わって2日後。

黄瀬は部活が休みになったのを良い事に、ﾌｧｯｼｮﾝ誌の撮影に来ていた。

「おはようございますっス！」

「あら、黄瀬くんおはよう。観たわよ〜WC。決勝戦凄かったわねぇ」

「でしょ!?黒子っちの活躍半端なかったっスよね！」

読者ﾓﾃﾞﾙをしている黄瀬は日常の中で暇になる事はあまり無い。

普段は一般的な生活をしている物の、街へ出ればﾌｧﾝに囲まれ学校では部活練習の日々。

休日がくれば今日の様に仕事等、大変忙しい生活を送っている。

だが、何かに対して飽きっぽい性格の黄瀬はこの目が回る様な過ごし方に多少満足していた。

「んー…まぁ、疲れるっちゃ、疲れるんスけどねぇ」

なんて、一人言を呟きながら楽屋に向かう。

そこには既にﾒｲｸをする準備を終わらせている担当者がいた。

「おはようございますっス〜！」

「おはよう黄瀬くん！WC観たよ〜！あ、決勝戦じゃなくて海常対秀徳ね！」

「あ〜…そっちっスか」

「黄瀬くん出てなかったみたいだけど、何かあったの？」

「ちょっと、誠凛戦で足怪我しちゃって…」

「えぇ!?大丈夫なの!?こ、骨折とか…」

担当者はいつも心配性だ。

「平気っスよ。暫く安静にしてたら治るって言われたっスから！」

「そっかぁ…気を付けてね。さ！ﾒｲｸ始めちゃうわよ！」

「お願いしますっス」

「……と、言いたい所だけど。」

「え？」

担当者は天然ﾊﾟｰﾏのかかった茶髪の、短いふわふわｼｮｰﾄﾍｱｰを揺らして

楽屋の隅に置いてあった3通の手紙を差し出してきた。

あぁ、ﾌｧﾝﾚﾀｰか。と瞬時に理解が追い付く。

今日はかなり少ないな

「明日はWCの事もあって沢山来ると思うわよ。その前ﾌﾘだと思って見てあげて頂戴」

「今日は少ないっスから全部見れるっスね！」

営業ｽﾏｲﾙを披露しながら、椅子に座った。

担当者がﾒｲｸの道具を手に取る間に、ささっと開けてしまおうと考える。

…すると。

「ありゃ？」

1通だけ、とても触り心地に違和感を感じる手紙があった。

他の2通に比べて見た目の装飾は一切無し。

焦げた様な茶色の便箋に、何か同封されている様だ。

「ん〜…なんか固いっスね…？」

よく分からなかったので、取り合えず開けてみる。

送り主の名前も、無し。

不思議に思いながら、手紙の中の違和感を探り出してみると

そこに入っていたのは









楽屋の照明に見事に反射する

新品の、ﾅｲﾌだった。

◆夢主紹介◆→

• 金　運: ★☆☆☆☆
• 恋愛運: ★★★☆☆
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