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赤)昔の記憶がない…だと?
貴)…はい
突然過ぎて頭が追いつかない…
昔の記憶が、…
信じられない
でも、悲しそうに頷く彼女を見ると
本当何だとやっと理解できた
赤)どうして…
無神経かもしれない
だけど…これが
彼女をAだと判断できる唯一の手段な筈だ
すると、
貴)ふふ
赤)!!
俺の目の前で
笑った…笑顔を見せた
貴)なんだか…あなたは懐かしい匂いがします
特別にお話しますよ、私の事
懐かしい匂い…
ドキッと心臓が飛び跳ねた
やっぱり…彼女はAだ
俺が間違えるはずなかった
俺が1番Aを知っているのだから
この笑顔を見せるのは
Aだけ
今すぐ触れたい…
ずっと探していた、ずっと待っていた
ずっと…
会いたかったAが目の前にいるから
でも
今のAには記憶がない
この様子だと俺の事も忘れている
胸が痛い
死にそうな程苦しい
だけど…1番辛いのは
Aなんだ
今すぐにでも抱きしめたいけど
抱き締めようとしている手を抑え
Aの話に
真剣に耳を傾けた
貴)私も聞いただけなので所々あやふやなんですけど…
と、薄く笑みを浮かべる
これは…辛いのを我慢している
Aの癖だ
赤)…話したくないなら無理しなくていい
貴)い、いえ!
話すと決めたら話しますよ!
1度決めたら曲げない
意外と頑固な性格
本当に…Aだ
色んな表情を見せてくれるAを見詰めながら色んな事を思い出す
すると、一瞬とても悲しい表情を見せた
息を呑んだ
空白の3年間を
今…埋めることが出来る
貴)私、3年前京都から東京に引っ越しをしようとしてたらしいんです。
あの日だ…
俺がAの手を離したあの日
そして、連絡がつかなくなったあの日
貴)新幹線で東京駅についてタクシーで移動している途中に私の家族を乗せていたそのタクシーは交通事故に遭ってしまったんです
赤)…交通事故…?!
貴)はい…
目を覚ました時には病院で
周りには看護師さんがいました
まさか
交通事故に遭っていたなんて…
それで…
貴)その時には記憶がなくて
看護師さんが話していたのを聞いて
両親がその事故で亡くなっていたのをしばらく経ってから知りました
赤)なっ、…
Aの…
優しくて
こんな俺にまで良くしてくれたあの2人が…
俺は驚きのあまり
声が出なかった
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QOO - めっちゃ面白かったです!続き楽しみにしています!! (2018年9月25日 17時) (レス) id: 5adcb33c47 (このIDを非表示/違反報告)
ちかぱん(プロフ) - めっちゃくちゃ面白かったです!凄い続き気になるので更新まってます! (2016年10月15日 0時) (レス) id: 0e9fe126f4 (このIDを非表示/違反報告)
さく(プロフ) - それでこのお話は更新されていないんですかね?う〜ん、似たようなお話って他にもあるし作者さんが見に覚えないなら消さなくていいんじゃないかな〜・・・このお話好きだから更新してほしいな^^ (2016年1月6日 23時) (レス) id: 74a7b7fe34 (このIDを非表示/違反報告)
はーちゃ(プロフ) - 朔さん» まさかとは?私がぱくったと言う事でしょうか。因みに何の漫画ですか?身に覚えがないので是非教えて下さい。考えた後にこの小説を消すので! (2015年12月14日 19時) (レス) id: 3279f7ef0f (このIDを非表示/違反報告)
朔 - なんか某少女漫画の設定にものすご〜く似てる…? ま 、まさか……? (2015年12月14日 1時) (レス) id: 50623d36ac (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:はーちゃ | 作成日時:2015年7月23日 21時