【黒バス】最愛の人

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貴)ふふ、皆さん
本当に楽しい人達ですね


全)！





Aが笑った
自分達の前で数年ぶりに…


無意識にその笑顔を見て自分達も頬が緩み自然と笑顔になっていた




貴)私は雪村Aです
皆さん、よろしくお願いしますね





__________そして始まった

記憶を無くしたAとの第2の友情が


Aとキセキの世代は
あっとう間に馴染んだ


敬語も取れて
まるであの頃に戻ったような…

すると、




店)Aちゃん、店番そろそろお願いしても良いかしらー


貴)はーい！



お店の方から聞こえる店長の声に
Aは答える



そして残念そうな顔で口を開いた



貴)ごめん…そろそろ休憩時間終わりみたい


桃)全然大丈夫だよ！！
私達こそごめんね、忙しい中…


貴)ううん！
すっごい楽しかったよ



楽しい時間はあっという間に過ぎてしまう
人生はそんなものだ




赤)今日はありがとう
また…来るよ


貴)こちらこそ
皆さんを連れてきてくれてありがとう




そして彼女は笑顔で手を振った

名残しが
キセキ達はAとの数年ぶりの時間を楽しみ

そのままそのパン屋を後にした



どんどん小さくなる彼等の背中を眺め
彼女は口を開く




貴)…赤司さん…か


心に引っかかる何か
私は今日、彼等と話している時

何か違和感を感じた




貴)まぁいいや！
さて仕事〜


彼女の姿は店の中へと消えて行った


______________________________
____________________
__________

一方、パン屋を後にしたキセキの世代は

歩きながら口を開いていた




黄)楽しかったっスね〜！


赤)そうだね



とりあえず、元気そうなAを見て
安心した彼等


桃)すっごい美人さんになっててビックリしたね〜


青)喋った感じも大して変わってなかったしな


黒)そうでしたね




でも…



緑)何も変わってないのに…記憶はない
可笑しな話なのだよ


紫)…ほんと、可笑しいし




分かっていた事だけど

こうして体でそれを思い知ると
何とも言えない感情が生まれる



赤)…でも、また会えたんだ
ここから始めて行こう


緑)赤司…


桃)そうだよね！
メアドも貰ったし住んでる所も分かったんだからまたいつでも会える！


黒)今度、皆で家にお邪魔しに行きましょうか


青)それいいな！
お菓子とか持って行こうぜ！！


紫)Aちんタルト好きだったよね〜



楽しい会話が繰り広げられる中

彼だけは



黄)…


黒)どうしたんですか？


黄)何でもねっス




何かに気づこうとしていた

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