【黒バス】最愛の人

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赤)すまないね…
こんな突然押し掛けてしまって


貴)いえいえ！大丈夫ですよ！
丁度休憩中だったので
それより…皆さんは赤司さんのお友達ですか？



悪意のないその言葉
それが彼等の心に突き刺さる

分かっている

Aに記憶がない事は百も承知
だけど…辛いんだ

どう反応すればいいのか分からない

すると



赤)あぁ、俺の中学からの友人だ


1番辛い赤司は自然な態度で
彼女に接している…

何であんなに普通でいられるのか
彼等にとっては疑問でいっぱいだった



貴)へぇ…！中学からの
長いお付き合いなんですね


赤)…そうだよ




《何で…Aも中学からずっと一緒だろ》
そんな言葉を赤司は呑む

ここで言ってはいけない
ここで言ってしまったら彼女を傷付ける


彼等の心の葛藤




そして薄々感じ取る
彼等の悲しそうな雰囲気

何も分からない、何も知らないAはどうすればいいのか…

それだけを悩む

すると




桃)あの…


貴)は、はい


桃色の美人さんが
私に遠慮がちに話しかけてきた


桃)私と友達になってくれませんか？


全)！！


貴)私、と…！




友達に…




桃)あ、ごめんなさい！
突然こんな事…困りますよね


貴)い、いや！違うんです！！
ただびっくりして…友達が赤司さんしかいないものですから嬉しくて




キセキの世代は

頬を赤く染めるAを見て
たった今、目の前にあった一線を超えた




彼等はもじもじするAに
どんどん話しかける…





桃)じゃあ友達になろ！！


貴)はい！！
嬉しいです


青)ま、俺もなってやるよ



頭をかきながら照れ臭そうに言う青峰を見て彼女は呟いた



貴)わぁ、…黒〜い


青)え

それも無意識に




貴)あっ、すみません！！


青)あー…気にすんな


黄)ぶっ、黒いとか！！


青)うるせーよ、黄瀬！


黄)ま、いいじゃないっスか〜
ね！よろしくっス、Aっち



シャラっと笑顔を向ける黄瀬を見て
目を丸くする



貴)…キセリョ…？


黄)えぇ？！
知ってるんスか！


貴)知ってるも何も！
今凄い人気じゃないですか！




普段駄犬やら言われてるから
こんなモデル扱い久々過ぎて

黄瀬は勢いでAに抱きついた



貴)ぐふっ


黄)あー！
Aっちの匂いっス！！


緑)おい、黄瀬！
Aが死にかけてるのだよ！


黄)すんませんっス！



いそいで手を離すと共に

黄瀬は悲鳴をあげた

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