私と彼と②【ダイヤのA】 (ページ33)

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78話ページ33

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12月25日。

合宿中の野球部のみんなと一緒にクリスマスパーティー。

マネージャーさん達も監督達もみんな集まって楽しんだ。
マネージャーさん達が作ってくれた料理に相変わらず辛口評価の一也くん。
もっと他の言い方ないのかなー。
私は慣れっこなのだけど。

一也くんは、個人的に2人きりのが良かったとか言ってたけど、合宿中だし仕方ないでしょ。終わったらたくさん付き合ってあげるよ。

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あれから、青道のみんなには、まだ引っ越すことを伝えていない。
知っているのは…稲実のワガママ王子こと成宮鳴だけ。
なんでかな、鳴には伝えておかなくちゃと思って、知ったその日にすぐ電話した。

「いいの？一番が俺で」

『なんか語弊があるよ鳴』

「なにが？間違ってないじゃん」

『はいはい…でも鳴とも気軽に会えなくなると寂しいね』

「それ一也が聞いたら激オコだよ？」

『確かにー』

「で、いつ伝えるの？一也含め、青道の奴等には」

引っ越すのは冬休み中。
クラスメイトの子達には自分からは伝えられないままお別れとなるのだ。それはそれで寂しい。

「遅くなってもいいから、別れる前にきちんと伝えておきなよ、後悔する前に」

『うん』

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春市くん、降谷くん、栄純くん…野球部で仲良くさせてもらった人たちには合宿後に伝える予定だ。
一也くんには2人で出かける時にきちんと伝えよう。
きちんと伝えられるかな。
どうしよう、怖くなって来ちゃった。

「どうした、気分でも悪いのか？」

『だっ大丈夫』

「ふーん、ならいいけど…」

『ごめんね』

「…このあと少し抜け出すぞ」

『えっ』

私の様子を察して一也くんが心配してきた。

そして、みんなでワイワイ騒いでいる中、2人きりになりたいと、言われた。

お互い時間をズラしてお手洗いに行く等と、断りを入れて、抜け出した。

先にいなくなったのは、一也くんだったので、後を追って私も外へ。
携帯を確認すれば一也くんは自分の部屋へ居るから来てほしいとのこと。
冬だから外は寒いし室内は助かる。
みんなにバレないようにそっと部屋へ向かった。

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