45 ページ47
「創ちゃ〜ん！遅いぜ、遅いぜ！待ちくたびれちゃったぜ！」
「ぐぇ〜、私、はじめちゃんじゃないんだけど……？」
不本意ながら、まだ見知らぬ男の子にぎゅうぎゅう抱きしめられて私は思わず情けない声を出す。
く、苦しい。
それと私ははじめちゃん(恐らく紫乃くん)じゃないし、彼ほど可愛くはないし、間違われるのもおこがましいくらいだ。
なので、そこはきちんと(いや、やんわりと？)否定しておく。
「ん？誰なんだぜ？」
「それはこっちの台詞だ！何だおまえは、しののんの友達？」
スバルは私を支えながら、私に抱きついてきた男の子──確か天満光くん──を見てびっくりしたような顔をしている。
そして、天満光くん(？)も私を見て少しびっくりしている。
この顔を見るに、どうやら彼は前をちゃんと確認していなかったらしい。
まぁ、そういう事ってよくあるよね。
「あっ、光くん。ごめんなさい、受付の仕事が長引いちゃって」
そう言って紫乃くんは申し訳なさそうにまず謝る。
別に紫乃くんが悪いわけではないのだけれど。
それと、この男の子の名前は天満光くんであっていたようだ。
「え！？A先輩！？」
私がそんな心優しい紫乃くんにほっこりしていると、少し離れた所から私を呼ぶ声がした。
その声の主を見るべく、私が紫乃くんから視線を外すとそこには真っ青な顔をした友也がいた。
「あれ？友也？どうしたの？」
「だ、だってここにA先輩がいるって事は、変態仮面もいるって可能性も……うわぁ！嫌だぁ！」
友也は真っ青な顔をさらに青くして、私にしがみつきながら悲鳴を上げる。
友也は相変わらず渉にいさんに怯えているようだ。
よしよし、渉にいさんは友也の事が大好きなだけだよ。
そう思いながら友也の頭を撫でていると、ふと、友也も『Ra*bits』のメンバーだったなぁ、という事を思い出した。
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 212人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
この作品を見ている人にオススメ
「あんスタ」関連の作品
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
セラ(プロフ) - りむねこさん» 本当ですか！？ありがとうございます！ (2019年12月16日 20時) (
レス) id: d50daeedd2 (このIDを非表示/違反報告)
りむねこ - これからも楽しみにしてます！ (2019年12月16日 8時) (レス) id: 5a6b080ae8 (このIDを非表示/違反報告)
セラ(プロフ) - ねむにゃんさん» ありがとうございます！頑張ります！ (2019年10月26日 18時) (レス) id: d50daeedd2 (このIDを非表示/違反報告)
ねむにゃん - 大好きです！ 次の作品楽しみにしてます！ (2019年10月26日 18時) (レス) id: e8673e3d7f (このIDを非表示/違反報告)
セラ(プロフ) - 黒石さん» ありがとうございます！そう言ってもらえて嬉しいです！ (2019年9月28日 13時) (レス) id: d50daeedd2 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：セラ | 作成日時：2019年9月15日 21時
