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その後、私とスバルは実に稚拙な言い合いをしながら紫之くんの後をついていく。
だけど、小走りだったため運動オンチな私は体力おばけのスバルと違い、息も絶え絶えだったけど。
それとどうやら、『Ra*bits』の楽屋は講堂から少し離れた空き教室にあるらしい。
それもあって、私が目的地についた頃にはへとへとに疲れきっていた。
「本当に体力ないね〜?Aは」
「うっ」
「だ、大丈夫ですか?」
床に座り込んでしまった私に手を差し出しつつ、しっかり言う事は言いスバル。
相変わらず、的確にぐさぐさと心に刺さる言葉を言ってくる。
それに対し、紫之くんは私を労り、本心から心配してくれる。
本当に優しくて良い子だという事がわかる。
「明星先輩、逆先先輩も遠慮せずにおあがりください♪」
そう紫之くんが促す通り、私はスバルに支えられながら、『Ra*bits』の楽屋である教室に入る。
ぐったりとしている私とは対照的にスバルは実に元気だ。
この差は一体なんなのだろうか?
「たのも〜う☆やっとるかね諸君、感心感心!」
……本当に元気だな、スバル。
「あはは。明星先輩は何者なんですか……?」
どことなく嬉しそうに紫乃くんはそう言う。
やはりスバルの事が好きなのだろう。
一つ一つの行動から彼がスバルに実によく懐いているという事がわかる。
まぁ、二人とも楽しそうで何よりだ。
そんな事を考えながら息を整えていた私は、改めて教室を見渡す。
そして、その瞬間私は弾丸のように突っ込んできた誰かに直撃された。
「ぐふっ!」
とても、痛い。
しかも無駄に勢いがあったため、私はスバルがいなかったらそのまま床と頭をゴッチンコ☆していただろう。
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セラ(プロフ) - りむねこさん» 本当ですか!?ありがとうございます! (2019年12月16日 20時) (レス) id: d50daeedd2 (このIDを非表示/違反報告)
りむねこ - これからも楽しみにしてます! (2019年12月16日 8時) (レス) id: 5a6b080ae8 (このIDを非表示/違反報告)
セラ(プロフ) - ねむにゃんさん» ありがとうございます!頑張ります! (2019年10月26日 18時) (レス) id: d50daeedd2 (このIDを非表示/違反報告)
ねむにゃん - 大好きです! 次の作品楽しみにしてます! (2019年10月26日 18時) (レス) id: e8673e3d7f (このIDを非表示/違反報告)
セラ(プロフ) - 黒石さん» ありがとうございます!そう言ってもらえて嬉しいです! (2019年9月28日 13時) (レス) id: d50daeedd2 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:セラ | 作成日時:2019年9月15日 21時