魔法使いの妹は、転生者でした。

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「あんまり度が過ぎると、零にいさんの事嫌いになっちゃいますよ？」

そして私は双子の子たちの指示通り、そっぽを向き、頬を膨らませる。
うーん、何かすごくあざとすぎない？
私がやるより可愛い子、例えば双子の子たちがやった方が需要あると思うんだけど。
さすがに零にいさんもこれには……

「うぅ……葵くんたち、何て事をAの嬢ちゃんに吹き込むんじゃ……」

え、泣き出した……？

「ど、どうしたんですか！？お腹、痛くなっちゃったんですか！？」

「……Aの嬢ちゃん、もしかして、本当に我輩の嫌いになったり……」

さっきとは打って変わったしおらしい様子で、しくしくと自分で言いながら項垂れる零にいさん。
それを見たトリスタの面々はびっくりしている。
まぁ、当然と言えば当然だよね。
さっきまで、魔王のオーラ出してたもんね。
ちなみにそんな零にいさんたちを見て、双子の子たちは実に楽しそうな顔をし、晃牙は怖い顔をしていた。

「えっと、ちょっとした冗談のつもりだったんですけど……」

本格的に泣き出しそうになっている零にいさんの頭をよしよしと、撫でながらそうフォローする。
零にいさんには本当に悪い事をしてしまい、申し訳ない。
今度からは気をつけよう。

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