【進撃の巨人】ただ、そばにいたいだけなのに…【ジャン】

2.動機 ページ4

“わざと”



コイツは意図的に上位10名以上から外れたってのか…?



黙ったままのAを見て
俺の疑問は確証に変わった。




「てめぇは憲兵団にするって言ってたじゃねぇか…

この前の成績の中間発表だって10番内に入ってた……




黙ってねぇで何とか言えよ！！」



「っ!!」




ここまできても黙り続けるAに
俺の怒りはとうとう頂点に達した。

力任せにそいつの胸ぐらを掴み、睨み付けた。



その表情は悲しそうで辛そうで
何とも言えなかった。





その時


「ジャン！落ち着け！」


騒ぎを聞き付けたマルコによって止められた。




「二人とも何があったんだよ

喧嘩なんて珍しいじゃないか」



「はっ、喧嘩なんかじゃねぇよ


なぁA、てめぇも何か言えよ

俺ァてめぇがなんで調査兵団なんかを選んだのかが聞きてぇなぁ」



「え…調査兵団…?Aそれは本気かい？」



マルコは目を丸くしてAに聞いていた。

ま、無理もねぇけど。




「…本気だよ。私は調査兵団に入る」


「ど、どうしてそんな突然……」



Aの真っ直ぐな目を見て
俺は本気なんだと思った。

マルコも同じように思ったみたいで
動揺しながらも理由を聞いた。




「それは……その…、



壁の外の世界が…見てみたいから……」

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