18 ページ20
赤「ま、実を言えば始めらへんは聞いてたのよ。」
暁「盗み聞き…でしょうか」
赤「そんな人聞き悪い事言わないでよ、様子見、って言って」
俺自身、聞きたい事もあるからね、その為に君の目が覚めるのを待ってた。
と彼は言いながら室内に用意されていた椅子を引き寄せる。そうしてベッドの近くへ座る。
赤「…どうして、チョロ松の質問に答えられなかったの?なにか困る事、あるの?」
彼は腕を組み、目線を暁月一点に注ぐ。
暁「単純な事です。私は命令された相手に従うのみ。彼はその対象外です、そして貴方も。」
赤「矛盾してるよな、君が助けた俺はその条件対象外だ。」
暁「あの時、何故貴方を突き飛ばし助ける様な行為をしたのか、私でも理解が出来ていません。」
故に、その質問に答える事は私のかつてのマスターでも不可能です。と一言付け加える。
何とも言えないような彼の表情からはなんの感情も読み取れない。
こちらの様子を伺い、何かを考えている様だった。
本当に分からないのだ、ただ何かに解放されたくて…そんな気がした。
赤「そう、分かった。とりあえず俺の気になる事はこれぐらいかな」
暁「では私は用済みですね、と言いたい所ですが、此方も聞きたい事が1つ。」
赤「あぁ、こっちの聞きたい事も答えてもらったしな。答えれる範囲なら何でも。」
ニコリという笑顔に、彼のネクタイが揺れる
暁「何故私はこんな状況になっているのか。それだけお答え頂ければ後はお好きに。」
本来なら私は死ぬ筈だった。かつてのマスターとあの場で。
それなのに今こうして生きている事実。どう考えたって可笑しいのだ。
赤「saffronFamilyの情報を知りたいのと、もう1つ」
暁「もう1つ……?」
ゆっくりと目の前に持って来られる白い手。いつの間にか解かれていた髪をサラリと撫でられる。
「君に惹かれた」
思いがけない彼の言葉に思わず静止する。誰が?私に?一体どうして。
赤「暁月、だよね。今は誰とも契約してないんでしょ?だったら」
契約して、俺に使えて
お「俺の名前はおそ松、呼び捨てでもゴシュジンサマでも好きに呼んで♡」
これから宜しくね?暁月ちゃん、とニッタリ笑う彼が何を考えてるのか。
やはり私には分からない。
__________
最近何かと忙しくて。更新の方はもうしばらくお待ちください。
続く (更新停止中) お気に入り登録で更新通知を受け取ろう
←17
90人がお気に入り
感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
華奈(プロフ) - ハマりました!応援しています!!!!!!!!!!!!!!! (2017年11月14日 20時) (レス) id: b942457534 (このIDを非表示/違反報告)
★★ - 続き気になるぅぅぅ( *´艸`) (2017年7月21日 20時) (レス) id: d7fe2bc884 (このIDを非表示/違反報告)
ぽかり松(プロフ) - ああああああ!!!!!!!!!!!!!!!!続きがきになりますぅぅぅ!!!!!!!!!! (2017年6月23日 21時) (レス) id: 9fe97257d8 (このIDを非表示/違反報告)
雪降 - すんごい面白いです!楽しみです! (2017年4月5日 16時) (レス) id: 70e4d98350 (このIDを非表示/違反報告)
苺iu - おおお面白すぎる! (2017年1月31日 13時) (レス) id: 493df71fa5 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:零 | 作成日時:2016年9月2日 20時