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とあるアジト。



彼女は任務の為にそこに居た。



床には紅い華を撒き散らし倒れているのがほとんどで、ドミノ倒しの様に重なったそれらはとっくに



屍となっていた。



そう、全ては彼女の手によって始末されたものだった。



片手に血で濡れた刀を持ち、ただただ無表情で赤い目を光らせる姿は何処と無く狂気を宿していた。



いくつもの屍に囲まれ、少女が刀を握っている姿は奇妙な話としか思えない。



しかし、それは事実。彼女の周りに散らかった屍が証拠だ。



彼女の名前はA



またの名を『暁月』とも呼んだ。



2つ名前を所持しているのは身元が割られないようにするためである。



裏業界の常識だ。



暁月の名は裏世界に知れ渡っている。知らない者は居ないだろう。



彼女の名前を聞けば震え上がる者が大半だ。



なにしろ『暁月』によって潰されたファミリーも少ない無い、狙われて生きて帰ったものは居ない程



暁月は優れた実績も残している。



現にこのファミリーも彼女の手によって終わりを告げた。



このファミリーもなかなか優れていたのだが彼女にとっては朝飯前と言う程の実力だった。



ボスもそこまで強い訳ではなかった。ただ構成員が多かった事が唯一の取得だろう。



所詮、数でおしても実力には勝てなかった。



ただ、そんな彼女を唯一手元に置いている者が居た。



いや、正確にはファミリーごと、と言った方が正しいだろうか?



その規模の名前を『saffronfamily』といった。



だが、彼女を手元に置いたのはこの規模だけでは無かった。



その美しい容姿と赤の瞳のせいでいくつものファミリーを渡ってきた。



勿論、マフィアだけでなく、壮大な財産を所持している者にもコレクションとして手元に置かれる事



もあった。



命令を下せば何でもした。



任務も、雑用も、ストレス発散としても、性発散道具としても。



それが命令であれば逆らう事なく従った。



逆らったりすればどんな事をされるか分かっていたからだ。



さて考え事もそろそろ終いにしよう。



マスターの元へ戻らなければ。









私の本来のあるべき場所とは___

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華奈(プロフ) - ハマりました!応援しています!!!!!!!!!!!!!!! (2017年11月14日 20時) (レス) id: b942457534 (このIDを非表示/違反報告)
★★ - 続き気になるぅぅぅ( *´艸`) (2017年7月21日 20時) (レス) id: d7fe2bc884 (このIDを非表示/違反報告)
ぽかり松(プロフ) - ああああああ!!!!!!!!!!!!!!!!続きがきになりますぅぅぅ!!!!!!!!!! (2017年6月23日 21時) (レス) id: 9fe97257d8 (このIDを非表示/違反報告)
雪降 - すんごい面白いです!楽しみです! (2017年4月5日 16時) (レス) id: 70e4d98350 (このIDを非表示/違反報告)
苺iu - おおお面白すぎる! (2017年1月31日 13時) (レス) id: 493df71fa5 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名: | 作成日時:2016年9月2日 20時

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