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売られた喧嘩 ページ19

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婚儀をあげてもう少しで一ヶ月が経とうとする頃
奴良組の妖怪たちが密かに懸念していた事件が起こった




「…………雪麗、今、なんと?」

「だから…ぬらりひょんの子供できたって女共がなんか大量に押しかけてるのよ」




Aは自室で自分の着物を縫っていたところ、いきなり訪ねてきた雪麗に何の用かを聞くとそんなことを言われた




「…………へぇ」




雪麗はAの雰囲気に怒気が混ざったことに気づく
だがしかし、Aの反応は当然
祝言をあげてまだ一ヶ月もギリギリ経ってないところでいきなり昔の女を名乗り子供が出来ただなんだと押しかけられたのだ




「ぬらりひょんは?」

「完全にないとは言いきれないから追い出すに追い出せずにいるわ」

「そう。
…まぁ、確かにぬらりひょんは女遊び激しそうだからこうなることは何となく予想していた」

「激しそうっていうか激しかったわよ。それはそれは」




女をとっかえひっかえ、あっちへ手を出しこっちへ手を出し
その様子を見てきたからこそ雪麗ははっきり言ってざまぁみろと内心思っている

一度は己も惚れた男
いや、未だに惚れたままかもしれないがAという存在が出来て自分が入り込む隙も、自分がAに勝てる気も全くしない為彼への恋愛感情は急激に冷めていっているのも本当
故に今回のことはいいお灸になればいいと思う

それに、雪麗はAという人間にとても惹かれている
女として憧れるような女なのだ
だからぬらりひょんがA以外の女にこれから目移りすることはまず無いだろうが、手の早い奴のことだから今回のを教訓にすればいいのだ




「ぬらりひょんは今どこに?」

「広間よ。押しかけられてる女たち相手してるわ。
他の妖怪たちも」

「とりあえず完全に違うって女だけは負い返せばどうだ?」

「それは既にやったわよ」




さすが仕事の早い雪麗だ




「何人残った、その疑惑女共は」

「十人くらいね」

「……結構残ってるのね」

「けど妾としては全員違うわ。
ぬらりひょんの好みじゃないのもいるし、これはほぼ確実にぬらりひょんが魑魅魍魎の主になったからの押しかけね」




雪麗はそう断言したので、Aはその理由を尋ねた




「だってまず子供が本当にできていたのならなんで今まで来なかったのよ?
それに京へ行くとなってから支度やらなんなりでそんな女と遊ぶ暇はなかったはずだものぬらりひょんにも」

「そう」


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Yoduki(プロフ) - 面白いです!続きが楽しみです (2019年9月13日 23時) (レス) id: 64cce11da8 (このIDを非表示/違反報告)
Yoduki(プロフ) - 最高です!続きが楽しみです! (2019年9月9日 12時) (レス) id: 64cce11da8 (このIDを非表示/違反報告)
(プロフ) - 0429chuyaさん» コメントありがとうございます!頑張りますので、引き続き愛読よろしくお願いしますm(_ _)m (2019年8月25日 13時) (レス) id: 9e3e8858ee (このIDを非表示/違反報告)
(プロフ) - Yodukiさん» コメントありがとうございます!これからも愛読よろしくお願いしますm(_ _)m (2019年8月25日 13時) (レス) id: 9e3e8858ee (このIDを非表示/違反報告)
0429chuya(プロフ) - とても面白くて大好きです!!もうすっごく最高です!!!!いつも続き楽しみにしてます!!!!!! (2019年8月22日 18時) (レス) id: d35d3612e1 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名: | 作成日時:2019年7月29日 20時

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