さよならノスタルジア【東京喰種】 (ページ2)

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確認ページ2

あと、数時間で私はこの銃いや、拳銃型のクインケを使って亜門さん含めたこの世界から去る。
計画は綿密に、何回も何回も確認し、何回も試行錯誤したから完璧だ。
人通りが減る時間帯も、亜門さんが殺したことにならないように証拠として全てが記録できるカメラの位置も何もかも完璧に調べ、準備をした。

ただ、一つ。
なぜ、こうしなきゃいけないのかがわからなかった。
しかし、こうするしかなかったのだ。

喰種でも人でもない私を、世の中が許す訳がなかった。
私は、もう人を捨てた。
それなのに、きっと世の中の喰種は【半端者】と私を蔑む。
仮に、喰種を捨てても次は人間の世界、いやCCGの中で【半端者】と蔑まれる。

私はこの世界で、生きる方法がなかった。
生まれること自体間違えていたのかもしれない。

どうして、こんなことになったんだろうな。
いつ、私の歯車とこの世界の歯車がズレたのかわからない。

私は静かに目を瞑る。

最期の時くらい、私に静かな時間を、平穏で安心できる時間が欲しい。
そして、消える前に再度私を、私が積み上げてきた過去を再確認したかった。