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あの言葉 ページ1
銃口を、向けられる。
どうしてこうなったのか。
いつからあいつと拗れたのか。
どこから、どの瞬間から
俺とあいつの歯車が噛み合わなくなったのか。
俺にはわからなかった。
いつもならきっと反射的にその銃口を振り払うはずだ。
しかし俺にはそれができなかった。
何を謝れば、どうやってアイツを止めればいいのか。
俺はぐるぐると、答えを必死で探した。
何も、見つからなかった。
「あなたなら、止めてくれるかと思いました。
日の光も優に凌ぐように、そしてひたすら走り続けるあなたなら。」
そう、いいアイツは微笑んでいた。
そして、泣いていた。
「でも、これが正しい結末だろうから。
私は一足先に、この世界から退場します。」
「さよなら、ノスタルジア。」
アイツは、そう言って引き金を引いた。
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作者名:hitoesasami | 作成日時:2020年3月8日 10時