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「若!来てくださったんですかい!」

「よう良太猫。二人なんだがいいか?」

「勿論!ささ、奥のお座敷にどうぞ!」



良太猫…ふむ、知らん
この感じだとこの猫又が切り盛りしていそうだ
やはり私を知るような古株は今はいないだろう



「あれ若…
こんな綺麗な妖怪どこで捕まえてきたんですかい?」

「違ぇよ。この人はオレの友人だ」

「ご友人?あ、今はってことですかい?」

「ま、想像に任せるぜ」



…なんだその意味深な返しは



「行こうぜ、Aちゃん」

「…ああ。邪魔するぞ」



履いていた靴を脱いで私たちはお座敷へと向かった
その部屋は二人で使うには随分と広く、所謂VIP席のようなものなのだろう
古風な作りで品のある部屋だ



「Aちゃん何飲む?」

「そうだな…初めはマタタビカクテルにしよう」

「ああ、ここのマタタビシリーズ美味いよな」



店員を呼び飲み物と適当な食べ物を頼む



「…今の状態がAちゃんの妖怪の姿…
ってことでいいんだよな」

「そうだな」

「あんまり変わらねぇんだな、オレと違って」

「リクオくんは見た目も中身も随分と変わるのだな」

「オレらは同一人物ではあるが別人格なんだよ」

「!……そうなのか?」



リクオの話によると妖怪の自分と人間の自分がひとつの身体で存在しているようで夜の時間になれば妖怪のリクオとなり、朝になれば自然と人間の自分になるそうだ
夜になっても夜のリクオがその気にならならければ人間のままの場合もあるらしいが



「中々難しいのだな、リクオくんの体は」

「だからこの間までオレの記憶と人間の時のおれの記憶が共有されてなくて組の奴らを困惑させちまってたんだよ」

「ほぉ」



頼んでいたものが次第に運ばれてきた



「ま、とりあえず乾杯、な」

「ああ」



お互いにグラスを軽くぶつけ合いそれを煽る



「ふむ、美味いな」

「だな」



私は箸をとって料理にも手をつけた



「なぁAちゃん」

「なんだ」

「あんたってうちの組に所属してねぇよな?」

「しておらん。母もしておらん」



余談だが、母と父は海外で元気にやっているそうだ
時折写真付きのメールが来るので相変わらずのラブラブ度合いの高い写真を送り付けられる娘の心境を察して欲しいものだ



「オレは三代目になるし、どうだ?
奴良組に入らねぇかい?」

「何故私を?」

「そりゃあAちゃんは俺の大事な友人だし、何よりオレはあんたを気に入ってるからだな」


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+++++→←似てないようでとても似てる



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(プロフ) - printemps(プランタン)さん» そうなんです。一応最強設定ではありますので…^^; (2020年5月21日 15時) (レス) id: 9e3e8858ee (このIDを非表示/違反報告)
(プロフ) - しろくまさん» ご期待に添えたようでよかったです(*^^*) (2020年5月21日 15時) (レス) id: 9e3e8858ee (このIDを非表示/違反報告)
printemps(プランタン)(プロフ) - もう知ってるけど、夢主最強説 (2020年5月17日 10時) (レス) id: a86d5a1323 (このIDを非表示/違反報告)
しろくま - 更新ありがとうございます!わぁ(*´▽`*)リクにお応えして下さりありがとうございます!めちゃくちゃ面白かったです笑 鴆様流石ですし、狒々のなんとも言えない子供感がたまらなかったです!楽しみに待ってます!更新頑張ってください! (2020年5月16日 20時) (レス) id: 4a9ec96a98 (このIDを非表示/違反報告)
(プロフ) - 木乃伊さん» ありがとうございます!更新頑張りますね! (2020年5月16日 19時) (レス) id: 9e3e8858ee (このIDを非表示/違反報告)

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作者名: | 作成日時:2020年3月21日 20時

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