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「?なに?Aちゃん」
「いや、なんでもない」
こんな可愛い子が私の孫なのかと思うと少し考え深いものだ
「リクオくんは、お父さんが好きか?」
「うん!大好きだよ!強くてかっこいいんだー!」
「ふふ、そうか」
鯉伴、良かったな
ちゃんと息子に愛され、尊敬されているぞ
「ねぇねぇ、Aちゃん」
「ん?」
「Aちゃんってさ、妖怪で誰が好き!?」
「……妖怪?」
「うん!」
さっき私もなかなかに突拍子のない質問をしたとは思うが、彼もまたなかなかに突拍子のない質問をぶつけてきたでは無いか
「妖怪か…」
「うん!」
リクオくんの目はキラキラとどこか期待をしている眼差し
「私は…やっぱり"ぬらりひょん"かな」
「!だよね!!ぬらりひょん、カッコイイよね!」
リクオくんはパァと至極嬉しそうな笑顔を浮べた
私はリクオくんにとってある意味唯一妖怪ネタの通じる相手でもあり(ディープな話まで)、それゆえ度々私にこういう話を吹っ掛けてくるのだ
「うん、ぬらりひょんカッコイイね」
私の前世の夫は、それはそれはかっこよかったとも
口にしたら死ぬほど調子に乗っただろうから言いはしなかったけども
それに私も息子の鯉伴も、とてもカッコイイとも
「Aちゃんとは妖怪のお話ができるから楽しいなー!」
「はは、ありがとう」
それは暗に他の人じゃ全く話が通じないと言っているようなものだけれども
「Aちゃん!砂でお山作ろう!」
「ああ、そうだな」
私は相変わらずニコニコするリクオくんににこりと笑いかけた
今世でぬらりひょんと鯉伴に私自ら近づくことはきっとないだろう
貴方はきっと
未だに私を愛してくれているかもしれない
でも、私は公家の【A姫】ではなく新しく
【桜夜 A】として生まれ変わったのだから
貴方と鯉伴の進む道を、私は静かに横から眺めていよう
私たちの孫が、どの道を進むのかを
見定めていよう
私の愛する奴良組に、幸あらんことを
(Aちゃんトンネル作ろ!)
(トンネル?)
(ここぐーってほるの!)
(うん、やってみようか)
─────────────────────
江です。
皆様からのたくさんのコメントありがとうございます。
個々への返信が大変なので、大変勝手ながらここで皆様に感謝申し上げます。
コメント嬉しく思います。
これからもよろしくお願いします!
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mikitty(プロフ) - 更新されていて、とても嬉しくてニヤニヤしちゃいました… (2020年3月16日 15時) (レス) id: 05ebd46207 (このIDを非表示/違反報告)
あや(プロフ) - とても面白く続きが気になるので更新頑張ってください! (2020年3月16日 10時) (レス) id: 8c7b14ea8f (このIDを非表示/違反報告)
透騎(プロフ) - ワクワクドキドキしすぎて更新が待ち遠しいです!今回も面白かったです! (2020年3月16日 7時) (レス) id: 77908472ca (このIDを非表示/違反報告)
あかがみ(プロフ) - 早速読みました!続きが気になっていたので更新してくれて嬉しいです!次回も頑張ってください! (2020年3月16日 0時) (レス) id: 55e841535d (このIDを非表示/違反報告)
アニメ大好きwoman - とっっても面白いので早く続きが読みたいです!更新頑張って下さい! (2020年3月14日 3時) (レス) id: 8b1d0909e8 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:江 | 作成日時:2020年1月11日 19時