【ヒプマイ】僧侶の世話役は何故か色んな人から好かれます。

33話 A.R.B編 3 ページ34

sideA

あの……

｢嬢ちゃん可愛いな。｣

ひぇ…

く、空却……

助けてください…

まさか一瞬離れただけでこんな事になるとは…

ネックレスを包んで体を小さくなる。

だ、だめ！

A『あ、あの…』

自分で何とかしないと…！


なんか急に逃げて行きました……

空却｢てめぇ……｣

はっ…！

A『空却…』

空却｢拙僧から離れんなつったろーが！｣

だ、だって……

私の腕を引いて、腰に手を当てられ…

A『く、空却！？は、恥ずかしいです！』

お姫様抱っこ！？

空却｢うっせ。またどっか行くだろ。｣

行きませんからっ！

空却｢良い戒めにもなるだろ？｣

うぅ……

A『気をつけますから…』

空却｢黙ってろ。｣

むぅ…

空却｢……｣

急に立ち止まる…

A『く、空却…？』

空却｢……いや、何でもねぇ。｣

A『お知り合いでも居ましたか？』

幼馴染だからと言って交友関係は知らないですね…

空却｢…気のせいかもな。｣

まあ、こんなに多かったらそうかもですけど……

A『そ、そろそろ離してください……』

空却｢黙ってろ。｣

空却(これなら絶対に拙僧から離れない…)

A『空却のいけず…』

空却｢あぁん？｣

ふん。

空却｢首輪握って震えてた奴を助けたのに酷な奴だなてめぇ。｣

う"…


空却(喋らなくなった……)

十四｢あ！空却さーん！白銀さーん！｣

十四くん。

獄｢変わってやろうか？｣

空却｢余計な世話だ。｣

下ろしてください……

A『……』

空却に貸しを作った気がします…

やっと下ろして頂きました。

A『この節はお世話になりました。』

空却(…距離感ある言い方しやがって…)

席に着きます。


獄｢何があったんだよ。｣

色々と…

空却｢離れた隙に絡まれやがった。｣

獄(離れた+自分以外の野郎が嬢ちゃんの傍にいた…か。)

獄｢災難だったな。｣

そうですね。

獄｢生臭坊主。｣

え？空却？

私ではなく？

空却｢黙れ、銭ゲバ弁護士。｣

A『人を貶すあだ名は付けるべきではありませんよ。』

空却｢アイツにも言え！なんで拙僧ばっかり…！｣

A『貴方の普段の行動が目に余るからです。』

空却｢んだと！？｣

はぁ……

A『あ、空却。和尚様からの言伝です。』

空却｢あん？｣

A『人とトラブル起こしたら、私はまた先生の事務所に派遣されるそうですよ。』

空却｢ざけんな！てめぇがトラブルメーカーのくせに！｣

なんでですか！

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