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依存性1 ページ3

「貴様は約諾すらも守れないのか。」


暗闇の中、私の首を締め上げるのは、私の最愛の人_____龍之介。

だが彼の瞳は深い闇と、怒りを纏っている。


けれど_____

A「うっ…ごめ……ごめんな…さい………。」

此れは全て私が悪いのだ。

私が、勝手に部屋から出たりしたから。
約束を破ったりしたから。

A「ごめんなさい…ゆる、して……ください………。」

酸素の残量は早々に底を突き、新たな空気を求めて肺が叫ぶ。

私の首を拘束していた彼の手が離れたかと思えば、酸素を身体に取り込む暇も無く黒布が巻き付く。

龍之介は首輪の様に私の首に巻き付く黒布の尾を荒々しく掴み、私を自分の元へと引き寄せる。

深淵とも云える暗い瞳に映る、酷く酷く泣き腫らした私と目が合った。

龍之介「貴様は(やつがれ)の物だ。其れ以外の選択肢等無い故。」

"もう一度刻み込め"

地を這う様な低く低く、氷の様に冷たい声は、深く深く、私の脳髄に焼き付いてゆく。
そして必死で必死で、縋るように何度も頭を縦に往復する。

A「ごめんなさい、棄てないで……龍之介…私を棄てないで……。」

瞳から止めどなく流れる涙が、小さな雨の様に落下する。
其の雨はシーツに染み込み、斑点模様となり浮き上がった。

そんな私を見て、愛しい貴方は優しく髪を撫でてくれた。

龍之介「僕がAを棄てる事等有りはせぬ。」

A「本当…?」

龍之介の其の言葉はまるで薬の様に私の心に安らぎを与える。
だが其の薬に呑まれた私は彼と云う海に溺れてしまった。

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設定タグ:ヤンデレ , 文豪ストレイドッグス , 芥川龍之介   
作品ジャンル:恋愛
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琴葉ちゃま - なんかこれ見てたら私も芥川に依存されたいなあって思いました。あととても面白かったです!続きかいてほしい (2023年2月25日 21時) (レス) @page16 id: cbdf318171 (このIDを非表示/違反報告)
dream(プロフ) - はじめまして!依存してるやつがれ可愛すぎて最高です…! (2023年1月12日 16時) (レス) id: 341cfb323f (このIDを非表示/違反報告)
にゃんこ - ア、等々龍と虎が闘うのか。 (2021年1月15日 14時) (レス) id: b3d6820988 (このIDを非表示/違反報告)
にゃんこ - もう如何なっても良いや、エイ! (2021年1月15日 14時) (レス) id: b3d6820988 (このIDを非表示/違反報告)
にゃんこ - だよな。甘いのは。甘過ぎるのは一寸…だね…。 (2021年1月15日 14時) (レス) id: b3d6820988 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:日名無 りん | 作成日時:2020年2月17日 23時

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