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127話 ページ28

さて、私も急いで屋上へ向かいましょう。

と言っても、急ぐのは私じゃなくて私を乗せたリムジンなんだけど。

今日はいつもより早い時間だから、人目も少ないしちょうどいい。

リムジンの中で考えましょう、彼女と話す内容を。

この私が無計画で動くなんて……怒りってのは怖いわね。


結局、屋上に着いた今でも話の内容は決まっていなかった。


暫くすると、あの女が屋上へとやってきた。

おまたせしましたと、震えた声で口にする彼女の顔を見る。

ああ、なんて間抜け面。

彼女の間抜けな顔を見て、私はなんだかイラついた。


「ねえ、ビンタしてもいい?」


口を開けば、私はそんなことを言っていた。

当然の如く、彼女は戸惑いの声を漏らす。

無理もない、私さえもが驚いているのだから。

でも、ここで戸惑いを見せてはいけない。

こんな女に後れを取ってはいけないの。


「諸悪の根源である貴方を引っ叩いたら、私の怒りも収まると思うの」


収まってくれるかは定かではないけど、少しはスッキリしそうだ。

そんな安直な考えで、私はそう口にした。


「貴方も、私に叩かれたって彼らに泣きつけばいいじゃない。きっと貴方のために動いてくれるわ、あの優しい騎士様たちなら」

「動いてくれるのは保健室の先生くらいじゃ……というか『騎士様』って何の話――」

「うるさいっ!」


彼女の発言に更にイラついて、私は怒声と共に右手を振り上げていた。

だってそうでしょう?

守られているくせに、当の本人は気付いていないんだもの。

私が手に入れられなかったものを持っているのに、何も知らないふりをするんだもの。

イラつくでしょう?

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月夜 黒輝(プロフ) - 新感覚で面白かったです!なんかアレですね、自分の方がいいのにっていう嫉妬なんですかね?可愛いと思えました!続き楽しみにしてます!更新頑張ってください! (2019年6月24日 21時) (レス) id: 7066949ba0 (このIDを非表示/違反報告)
凛花(プロフ) - 続きが楽しみです!更新頑張って下さい。応援しています! (2019年5月4日 2時) (レス) id: 72403510b8 (このIDを非表示/違反報告)
(プロフ) - ミリイ(灰崎信者)さん» 申し訳ありませんが、リクエストはご期待に沿える自信がないため受け付けておりません。コメントありがとうございました。 (2019年4月27日 13時) (レス) id: 2e9e872d87 (このIDを非表示/違反報告)
ミリイ(灰崎信者)(プロフ) - 祥吾様の小説も書いて欲しいです (2019年4月27日 10時) (レス) id: 99fc6b4eef (このIDを非表示/違反報告)
(プロフ) - 緋寄@紅鬼姫さん» こちらこそ、お読みいただきありがとうございます! (2019年3月11日 19時) (レス) id: 2e9e872d87 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名: | 作成日時:2017年4月20日 17時

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