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「試合はどんどん進んでいく」 ページ42

Aside


第3Q序盤。誠凛はもう心が折れた。折れたハズなのに……。

黒子がコートに入り、千尋との1on1が多くなってきた。
抜かれてもヘルプに入らなかったり、なにをしているのか……。

というか、今……!
貴方「どこからボールがきた…?」

影の薄さが戻った…?違う、そんなことあり得ない!!
影の薄さなんて自分でどうこう出来る訳じゃない。

樋口「……まさか、」
貴方「上書きした……?千尋に…!?」

また千尋と黒子の1on1。
アイツ…!!わざと隙を作って千尋を抜かせた…!?

樋口「しかも今ので完全に上書きが完了…」


『洛山、タイムアウト』


実渕「ちょっと、上書き終わったなら……どうするのよ」
根武谷「黛入れるにしても向こうに同じ事は出来ねぇ。」
葉山「………交代?」

赤司「玲央たちの言う通り先ほどまでのプレーは失態だ。下げるのが当然の選択だろう。

だがお前の力はまだ必要だ。下げたりするものか」


───つまり、パスを通すための道具にするの…?


黛「……わかった。元々捨てられる覚悟はしてたしな」




*-他校の3年side-*


今吉(そういやいっとったなぁ、黛。捨てられる覚悟はとっくにしとるて……)
諏佐(絶望……そりゃそうか。仕事はただ火神の視界に入るのみ)

福井(にしても、残酷だな……赤司。)
岡村(ちょっと表情を崩したが直ぐに戻した……。感情を押さえ込んどるのか…)

笠松(残酷なことしやがるな、赤司)
森山(酷いな、洛山…。俺なら耐えきれないぞ)
小堀(火神の視界に入るのが仕事。パスを回すでもなくただそれだけ………か。)

宮地(おいおいマジかよ……。ここまで酷い感じだったか洛山)
木村(黛……頑張れ、)
大坪(黛はもちろん、見てるだけの樋口や花宮にもこたえてるだろう……)


笠松「………頑張れ、黛」

黄瀬「え、センパイ誠凛贔屓目で見てたんじゃないんスか!?」

森山「いや、そうなんだけど……」
小堀「ほら、誠凛は三年居ないし、コートにいる三年って黛だけなんだよ」
森山「だから三年代表みたいな?」

黄瀬「てかセンパイ達知り合いだったんスか…」

笠松「おう。あと桐皇、陽泉、秀徳のレギュラー三年とも知り合い。結構仲良いと思うぞ」

「違和感」→←「見えてるよー?」



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作者名:ハク | 作成日時:2020年4月5日 14時

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