俺にだけ

秘密のティータイム　ink ページ5

曲パロ

何時ものティータイム。守護者である僕がリラックス出来る時間だ。



なのに、物足りないのは何故だろう。



あの子､Aちゃんが居ないから､何て理由が直ぐに頭の中に思い浮かぶ。



其の位には好きだ。あの子は僕に微笑んでくれた。その笑顔がとっても素敵だった。



僕はソウルレスだから人の感情が分からない。でも、Aちゃんは僕に優しさを教えてくれた。



嬉しかった。永遠に話していたかった。だが、ずっと一緒には居れない。



…そんなのは嫌だ。



ずっと一緒に居たい。あの子の笑顔を見ていたい。…勿論、僕だけが。



という事は矢張り、殺 すしか方法は無いんだろう。



本当は殺したくない。だがAちゃんは、ずっと一緒に居れないから仕方無いんだ､と自分に言い聞かせて。



ならどうやって殺 そう､と物騒な事を考えると、一つの案が思い浮かんだ。



Aちゃんの大好きな紅茶に毒を入れる､というもの。



なら、実行する為の準備をしなくてはならない。


　
ｰｰｰｰｰｰｰｰｰｰｰｰｰｰｰｰｰｰｰｰｰｰｰｰｰｰｰｰｰｰｰｰｰｰｰｰｰｰｰｰｰｰｰｰｰ



…遂に来た、大事な日が。




in「此の紅茶、取っておいたんだ！Aちゃん、紅茶好きでしょ？」


「うん！大好き！」




ぱぁっと花が開花する様な笑みを浮かべるAちゃん。



僕はこんなに純粋無垢な子を殺 すのだ。




「紅茶は秘密のフレーバーなんだ！」


「ふふ…楽しみ！」




お菓子を並べ、僕が早く椅子に座って！と急かす。



其の位には功を焦っていた。



そして、Aちゃんは座った直後に紅茶を…飲んだ。




「……な､にした…？」




此方をジロリと睨むAちゃんに痛みは一瞬だ､と言うと、Aちゃんは苦しい､そう言って倒れてしまった。




「……ふふ、あはは！此れで僕のモノ…♡」




ふと出た恍惚の笑みと台詞は一般的に可笑しいとされる部類の台詞だった。



毒を飲んで倒れてしまったのも、全てがAちゃんの所為だ。



僕はずっと君と居たい。独占したい。



ずっとを何度も連ねられる程には強い独占欲だという事は自負している。



だから、仕方無い。例えるなら、此れは恋の迷路。



まぁ、Aちゃんが手に入った事だし、秘密の御茶会の幕開けだ。



僕は君に出会った時からずっと、可笑しいから。


・

此方、ちょこふぁん様の秘密のティータイムの曲パロになります。



皆さんも良ければ聞いてみて下さい！

献身は身を滅ぼすか。　cross→←〃

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