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落ちた。Aが、落ちた。
崖である此処から真っ逆さまに落ちていったら其の後のAの様子は確実。
誰にでも想像が付いた。
何故、何故?そんな事しかサンズの頭には無かった。
ho「な、いや、はぁ?此れ、飛び降り自 殺、ってやつか?嘘だろ…」
サンズは今の状況を理解出来る程落ち着いてはいなかった。
混乱して疑問符が毎度付くようになってしまった。
ho「お前、俺の友人、って関係じゃ飽き足りなかったんだな。」
其の事に気付くのに十五分を要した。今更気付いても、もう遅いのだが。
だが、Aが飛び降りた事実、自 殺を図っていた事は未だに理解出来ずにいた。
ある者は、サンズはAの事を気に掛けていた、と言うかもしれないし、またある者は気に掛けていなかった、と言うかもしれない。
つまり、何方とも言える様な関係。距離感。
だから、こんな事が起きたのかもしれないが。
ho「…つまらねぇジョーク。」
だからこそサンズは、ジョークで片付けるしかなかった。
Aの死をしっかりと自覚したのはAが見当たらない、と言われて一週間経った時だ。
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✽貴方はサンズに大丈夫?と聞いた。
そう聞いたのは人間のアリザ。
心配される程サンズは思い詰めた顔をしていたのだろう。
ho「…人間か。なぁ、お前に聞きたい事が有るんだが。」
al ✽貴方は何?と返した。
ho「どうしたら、Aを死 なせずに済むと思う?」
其の質問を聞き、アリザはとても驚いた。
まだ、Aは死んだと決まった訳ではないし、憶測を自分に話すとは思えないからだ。
アリザは私に聞かれても何も思い付かない、と答えた。
ho「Aが妙な事を言っていたんだ。"世界が元に戻るかもしれないから。"ってな。」
al ✽貴方は頭を巡らせた…、…!貴方には思い当たる節が有った様だ。
ho「其れが出来るなら何故やらない?…いや、出来るなら今直ぐにやれ、人間。」
アリザは必死過ぎるサンズに対して恐怖心を抱いたが、其れがどうでも良くなる程、死を望んだ。
此れからもずっと圧を掛けられ、八つ当たりされるかもしれない恐怖を感じ続けるなら。
刹那、世界が歪む。
そして、サンズと人間の目の前には見慣れた景色と───
「サンズ…此の人間、誰?」
見慣れた人間が居た。
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ひこうちきん(プロフ) - apyapiさん» 有難う御座います!そろそろ復帰出来そうなので、更新頑張りたいと思います、此れからも応援宜しくお願いします! (2023年1月20日 17時) (レス) id: 05937225ef (このIDを非表示/違反報告)
apyapi(プロフ) - 風邪をしっかり治して、無理せず投稿頑張ってください!応援してます〜! (2023年1月19日 18時) (レス) id: 80520e762e (このIDを非表示/違反報告)
ひこうちきん(プロフ) - ☾月と夜空✧(元EDD)さん» コメント有難う御座います!いえいえ…コメントして頂けるだけでとても嬉しいです!応援有難う御座います、これからも更新頑張ろうと思います! (2023年1月3日 13時) (レス) id: 05937225ef (このIDを非表示/違反報告)
☾月と夜空✧(元EDD) - 遅くなりました💦続編おめでとうございます! (2023年1月3日 5時) (レス) id: 1e11c6997e (このIDを非表示/違反報告)
ひこうちきん(プロフ) - ハクさん» コメント有難う御座います!黄泉の国、あまり伸びが良くなかったのですが、読んで下さっている方がいてとても嬉しいです…!更新、引き続き頑張りたいと思います! (2023年1月2日 12時) (レス) id: 05937225ef (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:ひこうちきん | 作成日時:2022年12月31日 16時