今日:2 hit、昨日:0 hit、合計:22,293 hit
小|中|大
恋人。 ページ17
「…………A。起きろって。おい。」
「……お母さん…?ん、もうちょっとぉ…」
少しまどろみながらAは答える。
「…起きねえと、襲っちまうぞ?」
「……ん!?」
ガバッと跳ね上がると、目の前にはキバナがいた。
「な、なんでキバナさんがまたここにいるんですか!?私昨日鍵かけて寝たのに!」
「フロントに恋人だって言って鍵開けてもらった」
「なっ…!嘘はいけませんよ!!」
そうAが怒るとキバナは苦笑して頭を撫でてきた。
「……あ、キバナさん」
「どうした?」
「昨日わたし、キバナさんになにか失礼なことを言いましたか?怒って帰ってしまったから…」
Aがそう尋ねると、キバナは少し驚いたようだった。
「…気にしてたの。てっきり俺の事なんてなんも考えてないかと思ってた」
「まあ少しくらいは考えてますよ」
「へえ、少しだけね…ところでA、おはようのちゅーまだ?」
「はえ!?な、なんでおはようのちゅーなんて…!」
「ほら、俺たち『恋人』なんだから」
そう言うとキバナは目をつぶって顔を寄せてきた。
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます
79人がお気に入り
79人がお気に入り
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:すみれ | 作成日時:2019年12月8日 11時