【歌い手】都市伝説系歌い手７。【男性声優】

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(音声オンリーでお送りします)

A『時は戦国･･･安土桃山時代。
小田原は北条(ほうじょう)が治めし･･･とか言う小難しい事を言い並べると民衆の皆様を飽きさせてしまいます故、まあそう言う史実や歴史についてはそれぞれ調べてくださいな』


(太鼓の音)
(平和なほのぼのとした古風なBGMが流れる)


A『･･･おっと、申し遅れました。私は北条の甲斐姫(かいひめ)。今日は同じ北条の風魔小太郎(ふうまこたろう)と手合わせの筈でした･･･が。
どうやら先客が来たようですね』


(風魔役の和希が苦無(くない)を装備して「ふぅ」とひと息つきながら登場)


和希「ここまで来れば大丈夫･･･な訳ねえか」

いもうと「見つけたっすよ！」


(鈴の音と共にくのいち役のいもうとが二振りの短刀を逆手持ちにしながら登場)


和希「本当にしつけぇな･･･何度来ようが、あんたみたいに甲斐に固執してるアブねえ輩なんざお断りだっつってんだろ？」

いもうと「誰が風魔一族に傘下入りするっつったですか。
ボ･･･おい･･････ボクは風魔一族の現当主のテメェをぶっ潰して新当主になって姫姉を堂々と護れる立場になるんですよこの野郎」

和希「おい野心ダダ漏れだぞストーカー女()
てか言い直して一人称結局それか」

いもうと「うるせー大体いつも微妙に美味しい絡みだしそれなりに頼られててムカつくんで諸々(もろもろ)の恨みを全部まとめてひっくるめて今ここで晴らしてやるですよくたばりやがれ邪魔者が！！」

和希「いや、俺悪くなくね？()」


(キィン！とSEが流れると同時に二人が互いの武器で鍔迫り合いをする)
(時折弾いたり攻撃したり、間合いを詰めたり離れたりを数回繰り返す)
(煙幕替わりのドライアイスが漂う)


いもうと「くっ･･･しぶといっすね。
登場回数、ボクより少ない癖に中々やるじゃねーですか」

和希「うんお前殺陣演劇の設定ガン無視して俺に対しての常日頃思ってる事言ってるだけだよな？」

いもうと「気のせーっすよ(棒読み)」

和希「と言いつつも本音は？」

いもうと「かず兄をモブオブモブにランクダウンさせてその分の出番をよこしやがれくださいイケパ野郎」
※イケパ野郎･･･いもうと的翻訳でイケメン天然パーマ野郎の略。

和希「普通に怖いんだけどこいつ()
っ、と･･･？」

いもうと「、っわわ！？」


(不意に一際(ひときわ)大きくキィィン！！と鳴ると同時にくのいちの持っていた短刀が何かに弾かれる)

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