【歌い手】都市伝説系歌い手７。【男性声優】

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(身の丈ほどある二折りの薙刀を杖のようにつきながら甲斐姫役のAが登場)
(忠犬の如く目を輝かせてくのいちが甲斐姫に向かって走って行く)


いもうと「ひーーーめねーーーえ！！！！」

A「くの」

いもうと「なぁにー！！？？」

和希「(うわウゼエ･･･活き活きして抱きつきに行きやがった･･･)」

A「尺取りすぎ」


(甲斐姫がくのいちを峰打ちすると同時にザシュッとSEが流れる)
(くのいちが「ぉうﾞっ」と声を上げてその場に倒れる)
(その後すぐに黒子がくのいちを回収)


和希「･･･ぇ、えええ･･･」

A「さて。
地味に探したんだけど。城の中庭で稽古するって言ったよね？」

和希「仕方ねえだろ･･･。
アイツが道場破りだとかでうちの忍に喧嘩吹っかけて宿舎が半壊しかけたんだぜ？」

A「あ、宿舎ってくのに壊されたんだ？
てっきり改築とか増築でもしてるのかと思ってた」

和希「あのな･･･」

A「まあそれはさておき」

和希「(いいんかい())」

A「くのとドンパチやったんだし、準備運動代わりにはなったっしょ？」

和希「あ？
あー、まあなったっちゃなったな。って･･･ここでやんのか？」

A「たまには森でやるのもいいでしょ。
城の中庭だと遮蔽物無いし。それになにより城まで戻る過程を書くとなるといつまでもこの【都市歌・新庄祭り編】から抜け出せない気がする()」

和希「(否定できねえ･･･)」

A「てな訳で、甲斐姫･･･推して参る」


(言うや否や小太郎に武器を振り下ろす)
(小太郎もそれに応戦する)
(くのいちとの攻防よりも激しい鍔迫り合いになり)
(いつしか会場には二人の掛け声とSEではなくプラスチック製の武器が互いにぶつかる音だけが響き)


A「さっすが、こただね･･･！
忍辞めて武人になった方がいーんじゃない？」

和希「馬鹿言え。
それだと甲斐を守れねえだろ」

A「はっ、格好いい事言ってくれんねえ。
けど私は、誰かに守られるの･･･柄じゃないってのっ」

和希「っ！」


(ひときわ大きくギィン！と音が鳴って小太郎の持っていた苦無がステージの端まで弾かれる)
(決着が着くかと思われたその時、忍装束を身に纏った黒子が現れて片膝を着く)


「申し上げます！
豊臣の石田三成が小田原に軍を率いて向かって来ているとの報告が！」


(黒子の言葉に甲斐姫が小太郎の首すれすれで寸止めしていた薙刀をすっと下ろす)

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