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2:House. ページ8

食糧も余裕。
衣服もなんとかなる。

とくれば、今度は住む環境だ。
そこでAが4匹それぞれにどんな家にしたいか聞いてみた。




坂田「めっちゃファンタジーな洋館とか!」

センラ「普通に一軒家でええんやないですかねえ」

志麻「ゲーム・・・は無理やから酒飲みたいわー」

うらた「魔物寄り付かなそうな建物」

A「(多種多様だな)
・・・ファンタジーな洋館に一軒家・・・酒は食糧に入るから却下で、尚且つ魔物が寄り付かなそうな建物・・・ね」




4匹からの提案に、Aは考えた。
ぶっちゃけ今まで通り適当に建て替え(リフォーム)しようとしていたのだが、せっかくだし4匹の意見を尊重しよう・・・と、思っていた。が、こうも意見が分かれるとは思っていなかった。


やれやれ・・・ここはやはり適当に・・・と思っていた時だった。




うらた「・・・船・・・とかどうだ?」

A「船?」

坂田「船!
え、どんな?」

うらた「日中は海賊船で、夜中は幽霊船になる・・・とか」

センラ「あー、去年の夏ツとハロパのあれですか」

坂田「あ、それええな!」

志麻「けど・・・あれってイラストしかイメージ出来ないし、無理やないん?」




聞き慣れない単語にAがキョトンとしていると、坂田が「あのな!」とにこやかに声を上げた。フレンドリーだこと。




坂田「外見は俺らでイメージして、内装?と言うか構造とか部屋の位置とか・・・Aちゃんにおまかせしてもええ?」

A「別にいいよ。
外見は特にこだわるつもりなかったし、そっちでイメージしてくれれば後は私が内側を作るから」

センラ「ほんなら、それで頼んますわ」

A「解った。
じゃあ建て替え(リフォーム)するから、私の身体に触れてくれる?」

3匹「「えっ」」

坂田「おん、解った!」




Aの発言に固まる3匹。
すぐに膝上に乗っかる坂田。・・・を、3匹は止めた。全力で。


べしっ


うらたぬきの尻尾が坂田の腹を直撃し、志麻が坂田のフードをひっ掴む。そしてセンラが坂田の尻尾を掴んだ。




坂田「あいたー!??
ちょ、何すんねん3人とも!!」

うらた「いやいやいやいや、それはこっちのセリフだかんな!?
おま、何当然のように飛び乗ろうとしてんの!?」

志麻「そうやで坂田!!
今更やけど女の子の生足に乗るとか羨ましすぎか!??」




やいのやいのとじゃれ合う(?)4匹を見て、Aはほのぼのと「平和だなあ」と紅茶を飲んでいた。

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作者名:暇犬 | 作成日時:2018年5月29日 22時

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