幸せと罪悪感 ページ14
一松「腰がいてぇ。。。!」
次の日、俺は腰の鈍い痛みのせいで立てなかった。
カラ松「すまん。。。」
一松「許さない。。。」
カラ松「でも。。。一松が!」
一松「知らない。。。触らないで、近づかないで。。。」
カラ松「そ、そんなぁ。。。」
カラ松のやつ、謝ったくせに俺のせいにしようしたな。
カラ松「。。。一松。。。ほんとに近づいちゃダメか?」
カラ松がしょぼんと肩を落とす。
一松「プリン。。。プリン食べたい。買ってきてよ。そしたら許す。」
僕はそんなカラ松の姿を見てなんだか可哀想に見えて仕方ないからプリンで許してあげることにした。
カラ松「わかった!買ってくるから待ってろよ!」
カラ松はパァッと笑顔を見せると下に行き、間もなく外へ飛び出してった。
一松「言われなくても痛くて動けねぇーよ。」
あー、はやくカラ松帰ってこねーかなぁ。。。
僕はソッと体を床に横たえた。。。
スッ。。。
いきなり誰かが入ってくる。
折角、休もうとしてたのに、誰だよ。
俺は襖の方に視線を向けると母さんがいた。
松代「一松、具合はどう?」
母さんが心配したように近づいてくる。
そうだった。母さんには腹がいたいって言ってたんだった。
一松「大丈夫。。。心配させてごめん。」
松代「気にしなくていいのよ。お腹が痛いんだもの、辛いでしょう?これ、湯タンポ、暖めなさいね?」
一松「うん。」
母さんはそう言うと部屋から出ていった。
ズキッ。。。
僕は胸が痛くなる。
母さんに嘘ついた。
カラ松と、実の兄と体を重ねて、なんだか罪悪感が広がる。
こんなことしてたって、子供は生まれないのに。。。その真似事して、カラ松の人生縛って。
一松「僕が、女だったら、兄弟じゃなかったら。。。僕とカラ松が血の繋がってない男女の関係だったら、親にも、皆にも、恋人のカラ松にもこんな罪悪感を抱かなくてすんだのかな。。。」
愛してるんだ。。。確かに。
けど僕は、きっと、カラ松を不幸にしてしまうだろう。。。
一松「兄に恋してごめんなさい。。。母さん、ごめんなさい。。。」
僕はギュッと母さんがくれた湯タンポを抱き締めた。
一松「温かいなぁ。。。温かくて涙が出る。。。」
ねぇ、誰か僕たちを幸せにしてよ。
人一倍、幸せに敏感な僕たちを。。。
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夜桜蝶々@ただいま(プロフ) - 雨夜さん» わかりますっ!色松は最高です(T-T) (2017年3月17日 8時) (レス) id: 2d8366bccd (このIDを非表示/違反報告)
雨夜 - 色松本当に好き (2017年3月17日 2時) (レス) id: 0d45cc0b5b (このIDを非表示/違反報告)
夜桜蝶々@第一難関突破(プロフ) - 紫吹桜さん» コメント、ありがとうございます!お気に入り登録!?ありがとうございます(T-T)そうですね~。葵ちゃんボロボロになりますね。というか、私がボロボロになるまで殺ります← (2017年1月30日 5時) (レス) id: 2d8366bccd (このIDを非表示/違反報告)
蜜年恋愛 - 一松〜!切ないですよ… (2017年1月29日 21時) (レス) id: e92a1b5105 (このIDを非表示/違反報告)
†夜娜姫@覇空†(プロフ) - 紫吹桜さん» だよねだよね!作品神すぎるよね!(作者じゃなくてすまぬ。! (2017年1月29日 21時) (レス) id: fcc86ea453 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:夜桜蝶々 | 作者ホームページ:
作成日時:2017年1月14日 22時