48：コンテスト・開幕 ページ49
「でも、このまま帰っちゃうのは勿体無いよ。素敵なパフォーマンスばっかりだったから、良かったら見て行ってくれると嬉しいな」
そして浮かべたのは、心からの笑顔。
それを見た彼は、分かり易く瞠目した。
「カイトーー！」
返事がないことに首を傾げると、遠くからヒカリの声が聞こえた。
いつの間にか時間が経過していたらしい。早く戻らなくては。
「…っ、ごめん、私行かないと」
一方的に別れを告げると、Aは会場に向かって走り出した。
「…あいつ、カイトっていうのか」
…僅かに頬を染めた少年が、そう呟いたのも知らずに。
「カイト！…っと、今は『アム』ね。どこ行ってたの？」
「ごめん、ちょっと」
「見当たらなかったから心配したんだぜ？」
ヒカリとサトシ、そしてタケシに出迎えられ、Aは頭を下げた。
このままだとずっと謝っていそうなAをタケシが宥める。
「まあ二次審査に間に合ったんだから良しとしよう」
「…間にあったって？」
「さっき町長さんから発表があってね、カイト、一次審査通過よ！」
眼鏡の奥でぱちくりと瞬きをする。
まさか。
二次審査に進まなくては、という使命感こそあれど、無事通過出来るとは思っていなかった。
「そんな信じられないみたいな顔すんなよ、カイト。お前すっごく上手く出来てたんだぜ！」
「僕が？」
「ああ。1位2位を争うレベルと言っても過言じゃないさ。事前に良く考えてたんだな」
タケシに言われて、少し考える。
自分は少しでも事前準備をしただろうか？……答えは否だ。
「タケシ、僕考えてないよ」
「え？」
「ステージに立った途端頭真っ白になっちゃって…ちょっと閃いたのに任せてぶっつけ本番」
「ああ、だから最初間があったんだな。あれもパフォーマンスの一部かと思ってた」
サトシの言う通り、あれはあれでエアームドの羽の輝きや羽ばたきの美しさを見せつけていた。
当のAとエアームドは時間稼ぎとしか思っていなかったが。
「カイトは歌といいパフォーマンスといい、なんか本番に強いんだな！」
「あれが即興だなんて…カイト、あなたコーディネーターに向いてるんじゃない？」
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桜光 - ピカチュウ・・・が崩壊してる(;・д・) (2018年12月28日 21時) (
レス) id: c1c7fb77d9 (このIDを非表示/違反報告)
こうもり(プロフ) - さん» 謎を作ってしまい本当にすみませんっ！ずっとミスしたままになるところだったので、とても助かりました！そう言っていただけてとても嬉しいです、ありがとうございます！ (2017年1月10日 15時) (レス) id: 2edc5e6d88 (このIDを非表示/違反報告)
- それに、よくある作品のように話の内容もぶっ飛んでなくてしっかりしてるし、文章も上手のようなので……とても好きです！これからも頑張ってください。((突然すみませんでした。 (2017年1月10日 13時) (レス) id: 3c17733505 (このIDを非表示/違反報告)
- あ、いやいや目に余るなんて……貴方の作品は凄いと思っています！そういうことだったんですね。謎が判明して良かったです。 (2017年1月10日 13時) (レス) id: 3c17733505 (このIDを非表示/違反報告)
こうもり(プロフ) - さん» 私も時折見返して変換ミスがないか確認していますが、それでも見落としてしまうことがあります。目に余るようでしたら、何話目にミスがあるのか教えてくださると嬉しいです！出来る限り早く対処させていただきます。ご迷惑をおかけしてすみません。長文失礼致しました。 (2017年1月10日 12時) (レス) id: 2edc5e6d88 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：こうもり | 作成日時：2016年7月18日 7時
