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37:変装の二乗 ▼ ページ38

ロキシタウン・収穫祭、2日目。

出店のみだった初日に対して、今日からはメインイベント・ポケモンコンテストが行われる。
今日は一次審査と二次審査、そして決勝。最終日の午前中に優勝者とヒカリのエキシビションマッチがあり、夕方からはロキシ音頭、という日程だ。

ヒカリの出番は最終日のみなのだが、開会式の時の挨拶と、本戦中のコメンテーターとして町長に呼ばれている。

ポケモンセンターで一泊したサトシ達だったが、朝早くカイトを連れて出かけて行ったヒカリを、サトシとタケシが待っている状態だ。


「ヒカリの奴、カイト連れてどこ行ったんだ?」
「チュウ?」
「コンテストもあるし、そう遠くには行ってないはずなんだが…」


朝の空気が清々しいポケモンセンター前で、首を捻る2人と1匹。
まだ答えが出ないうちに、明るい声が聞こえた。


「おっ待たせーー!」
「ヒカリ!」
「どこ行ってたんだ?…それにカイトは?」


戻ってきたヒカリだが、カイトの姿が見当たらない。
ただ、ヒカリの後ろには見覚えのない影がちらついている。


「じゃーん!」


愉しそうなヒカリがそう言って横へずれると、サトシとタケシ、そしてピカチュウの目がまん丸になった。

美少女が、そこにいた。

緩く波打つ銀髪を耳の辺りで2つに結び、大きな黒縁眼鏡をかけている。


「えっと、ヒカリ?この子は一体…」
「……カイト?カイトなのか?」


分かり易く困惑しているタケシだったが、サトシはじっと少女を見つめてカイトの名を呼んだ。
まさか、と思ったタケシだったが、それはサトシも同じだ。自分の目が信じられない。しかし、何故かこの美少女がカイトであるという確信が持てる。


「うん。僕カイトだよ」
「これは…上手く化けたなあ…!」
「一瞬分かんなかったぜ!」
「チュー!」


複雑そうに答えたカイトは、ぎこちなく微笑んだ。


「この格好ならライカも文句は言えないでしょ!」
「しかしカイト、良く承諾したな」
「…ヒカリの為だから」


ヒカリに提案されたのは、女装した自分がヒカリの側につく、というものだった。

38:変装の二乗→←36:咲き損ねた薔薇は



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桜光 - ピカチュウ・・・が崩壊してる(;・д・) (2018年12月28日 21時) (レス) id: c1c7fb77d9 (このIDを非表示/違反報告)
こうもり(プロフ) - さん» 謎を作ってしまい本当にすみませんっ!ずっとミスしたままになるところだったので、とても助かりました!そう言っていただけてとても嬉しいです、ありがとうございます! (2017年1月10日 15時) (レス) id: 2edc5e6d88 (このIDを非表示/違反報告)
- それに、よくある作品のように話の内容もぶっ飛んでなくてしっかりしてるし、文章も上手のようなので……とても好きです!これからも頑張ってください。((突然すみませんでした。 (2017年1月10日 13時) (レス) id: 3c17733505 (このIDを非表示/違反報告)
- あ、いやいや目に余るなんて……貴方の作品は凄いと思っています!そういうことだったんですね。謎が判明して良かったです。 (2017年1月10日 13時) (レス) id: 3c17733505 (このIDを非表示/違反報告)
こうもり(プロフ) - さん» 私も時折見返して変換ミスがないか確認していますが、それでも見落としてしまうことがあります。目に余るようでしたら、何話目にミスがあるのか教えてくださると嬉しいです!出来る限り早く対処させていただきます。ご迷惑をおかけしてすみません。長文失礼致しました。 (2017年1月10日 12時) (レス) id: 2edc5e6d88 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:こうもり | 作成日時:2016年7月18日 7時

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